新型コロナウイルスの感染拡大を受け、アパレル各社では今年度入社する新入社員に対して、入社式の取り止めや研修体制を変更するなど様々な対応を行っている。

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 オンワードホールディングスでは今年度、グループ全体で239人が入社。

当面の期間、全社的にリモートワークを導入しているため、3月31日に開催を予定していた入社式は延期し、新入社員も基本的に在宅での勤務となっている。一部の地域ではオフィスおよび店舗での勤務となるが、基本的には研修等についても在宅で実施している。また、在宅勤務中は新入社員においても従来通り給与は支給される。

 三陽商会では全国で57人の新入社員が4月1日に入社。例年実施していた各支店の新入社員を本社に集めた合同入社式は取り止め、各支店ごとの簡易的な式に変更した。4月1日の初日から研修を予定していたが、入社式のみに切り替え、研修は翌日以降に延期。

全社的に在宅勤務を導入していることから、新人研修についてはリモートでの実施や、少人数制の時間差での実施など方法を模索している段階だという。在宅勤務中の新入社員の給与は、他の社員と同様に発生する。

 ワールドではグループ全体で460人が入社したが、グループ合同での入社式は中止とした。安全に配慮した上で簡易的な式を開催するかどうかはグループ各社の判断に任せ、研修については最低人数での実施を予定している。

 約350人が入社したファーストリテイリングでは、3月2日に予定していた入社式を延期。研修についてはオンラインで実施済みで、現在新入社員はいずれも国内店舗で勤務しているという。

 なお、アパレル各社では新型コロナウイルスの影響により、アダストリアや(ADASTRIA)、トウキョウベース(TOKYO BASE)なども入社式の中止および延期を決定している。

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