(台北中央社)蔡清祥法務部長(法相)は1日、2016年2月に北部・桃園市の自宅に火をつけ、両親ら6人を殺害したとして、死刑が確定していた翁仁賢死刑囚の刑を同日夜に執行したと発表した。死刑執行は、2016年5月発足の蔡英文政権下では2人目。


台湾は死刑制度の段階的廃止を目指しているが、廃止に反対する声は根強く、法改正には至っていない。法務部は1日、報道資料で死刑執行について、「社会的合意が得られ、死刑廃止の法改正がなされるまでは、最も慎重な態度で処理する」と説明した。2016年に国家発展委員会が発表した世論調査結果では、市民の約88%が死刑廃止に反対を表明している。

台湾内で死刑が確定している死刑囚は39人。

(劉世怡/編集:名切千絵)