(高雄中央社)高雄市長補選の投開票前夜となる14日、与野党から出馬する3人の立候補者が、最後の追い込みに入った。与党・民進党と最大野党・国民党は夜間の大規模集会を実施。
昨年結成された新党、台湾民衆党は日中、党首の柯文哲(かぶんてつ)台北市長が乗り込んだ選挙カーの隊列で市内を巡り、市民に支持を呼び掛けた。

国民党の韓国瑜(かんこくゆ)氏の解職に伴う補選。民進党からは、2018年の地方選で韓氏に敗れた陳其邁(ちんきまい)前行政院副院長(副首相)、国民党からは李眉蓁(りびしん)高雄市議、台湾民衆党からは呉益政(ごえきせい)同市議がそれぞれ立候補しており、三つどもえの戦いとなっている。

民進党は、高雄市議会に近い広場で集会を開催。党首を兼任する蔡英文(さいえいぶん)総統や頼清徳(らいせいとく)副総統、蘇貞昌(そていしょう)行政院長(首相)らが出席する予定。

国民党の集会は、高雄港に程近いショッピングモールそばの広場で開かれ、馬英九(ばえいきゅう)前総統や朱立倫(しゅりつりん)前新北市長、江啓臣主席(党首)らが登壇するほか、韓氏も自身のフェイスブックで、応援に駆け付ける意思を表明している。


同市の有権者数は230万1597人で、投票時間は15日午前8時から午後4時まで。同市選挙委員会によれば、結果は同日午後7時ごろ明らかになる見通し。

(王淑芬/編集:塚越西穂)