(ワシントン中央社)米国務省のプライス報道官は23 日、「中国の台湾への軍事圧力は地域の平和と安定を脅かす」とする声明を発表し、台湾への圧力を停止するよう呼び掛けた。20日に発足したばかりのバイデン政権が早速、台湾を支持する声明を出したことに外交部(外務省)は謝意を示した。


声明は中国が「台湾を含む近隣国・地域を威嚇しようとしている」ことに懸念を表明。その上で、台湾への軍事、外交、経済的な圧力を停止し、「台湾で民主的に選出された代表と有意義な対話」をするよう中国当局に求めた。

また、三つの米中共同コミュニケ、台湾関係法、6つの保証で示された米国の長年の責任を継続するとし、十分な自衛能力が維持できるよう台湾を支援し続けるとの立場も示した。

これを受け、外交部は報道資料を出し、バイデン政権が台湾への支持、台湾の国防や台湾海峡の平和と安定への高度な重視を表明したとして感謝を表明。バイデン政権と密接に協力していく姿勢を示した。

国防部(国防省)は23日、中国軍機13機が同日、台湾に飛来し、台湾南西の防空識別圏(ADIZ)に入ったと発表。
1日に飛来した数としては過去4カ月で最多だった。

(江今葉、游凱翔/編集:楊千慧)