終わらない森林火災で、鳴り響く救急車のサイレンの音を真似するようになったカササギ(要音声)オーストラリア


 深刻な森林火災が今もなお続いているオーストラリアでは、小さな集落をすべて焼き尽くし、沿岸部を中心に多くの家屋が焼失している。また、コアラの生息地の80%が焼失した可能性があるという。


 ニューサウスウェールズ州では、今年の元日も112件の森林火災が確認されており、過去1週間でにニ約400戸の家屋が破壊されたことが確認され、何千人もの人々が沿岸のコミュニティから避難している。

 同州では連日連夜、消防車のサイレンの音が鳴り響いているのだが、その音を聞き過ぎてしまったカササギは、ついにサイレンの音を模倣するようになったという。
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Australian magpie mimics emergency siren during NSW bushfires

 カササギはとても頭が良く、頻繁に耳にする音を上手に模倣することで知られている。このカササギは連日連夜鳴り響くサイレンの音を聞きまくっていたので、自らその音を真似し始めたのだ。

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 また消防車?と思ったらカササギだったとかいう人騒がせな音真似だが、山火事の威力がそれほどすごいということに他ならない。

 ニューサウスウェールズ州では1月2日、熱波による森林火災が激化する恐れがあるとして、非常事態を宣言した。
同州東部の沿岸部では今週末に気温40度を超える猛暑が予想され、被害の拡大が懸念されている。

 以下のインタラクティブサイトでは、今どこがどれくらい燃えているのか、リアルタイムの火災状況を確認することができる。

Sentinel Hotspots
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 消防士たちや地域住民の気の休まる暇はまったくないだろうが、せめてカササギのものまねが、一服の清涼剤となってくれれば良いのだが、一刻も早い鎮火を心よりお祈りします。

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Residents and visitors in NSW town of Rosedale seek refuge from bushfires on the beach

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