殻にこもりたい?繭ならあるよ。自然の中に溶け込む球形のコクーン型の家(フランス)

自然に溶け込む繭型の家 image credit:score_architecture
 人間だって地球の生態系の中に組み込まれている。かつて、自然を破壊しすぎた人間だが、このままでは取り返しがつかなくなることに、ようやく気が付いた。
ある意味それも、生態系のもつ自浄作用なのかもしれない。

 そして現在、我々は環境に配慮しながら、自然や動物たちと共存共生していけるような暮らしを模索しはじめた。

 フランスのある企業では、「自然との調和」をコンセプトに、ツリーハウスを設計してもらうコンペティションを開催。

 そのひとつが、“繭(まゆ)”をイメージした家だ。オランダを拠点に活動する建築会社は、フランスの片田舎にある広大な敷地を持つ自然溢れる古城跡にそのユニークなデザインを配置した。『designboom』などが伝えている。

【自然と動物と人間の共生を目指した繭の家】

 フランスの企業『Dartagnans』が主催するツリーハウスコンペティションでは、フランス内外から集まった建築家やデザイナーたちが自身の腕を競って、ユニークなデザインのツリーハウスを設計している。

 そこで、オランダのロッテルダムに拠点を置く建設会社『SCORE Architects』が、「繭の家(コクーン・ハウス)」を公開した。

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 フランスの自然溢れるビブラク城に設置されているこの繭の家は、単なるツリーハウスではなく、環境や全ての生き物を尊重する新しい生き方をそのまま表現した形となっている。

 つまり、そこに生息する動植物と人間が共存できる環境を作り上げることが目的だ。
 

【樹の上と水の上の2か所に配置】

 SCORE Architectsは、今回のコンペで2つの繭の家を完成させた。1つは、ツリーハウスという言葉通り、樹から鋼のロープで吊り下げられており、もう1つは穏やかに川に浮かんでいる。


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 内部の部屋は木材要素で構成されているが、外観は繭らしさを表現するために有機麻メッシュを使用。

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 内部のインテリアは人間やペットのためにデザインされているが、外部は植物や微生物が成長していく環境を提供する「生きている自然のキャンパス」の一部となる。

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 複数の繭がくっついたデザインの家は、まるで泡のようにも見える。室内空間は、周りの自然をたっぷりと感じることができ、水や森の音に囲まれながら独特の景観を体験することが可能だ。

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 『designboom』では、その他にもコンペにエントリーしているユニークなツリーハウスの記事を紹介している。

 こちらは、繭の家が設置されたビブラク城跡の敷地の動画。


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written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:殻にこもりたい?繭ならあるよ。自然の中に溶け込む球形のコクーン型の家(フランス) http://karapaia.com/archives/52295032.html