前日の11日は、アメリカ同時多発テロ事件が発生した日でもあったことから、館内スタッフは「もしや無差別テロの爆発物!?」と恐怖に慄き、警察に通報。
厳戒態勢の中調査した結果、地元のゴーストハンターが持ち帰るのを忘れた幽霊探知機だったことが判明した。
博物館で爆弾騒ぎ、謎の木箱が発見される 9月12日、イギリス・イースト・オブ・イングランドのノーフォーク西部の町、キングス・リンにある博物館「トゥルーズヤード・フィッシャーフォーク・ミュージアム」は、ヘリテージ・オープンデーという文化イベントを開催しており、500人ほどの訪問者が来館していた。
しかし、復元された18世紀の展示コテージ内で、展示物ではない見慣れぬ小さな木製の箱が見つかった。
箱の蓋には「Paranormal Technology finding the truth(超常現象技術 真実を見つける)」と刻まれてあり、自家製とみられる配線のようなものがついた装置だった。So we found this box in our fisherfolk cottages on #HeritageOpenDay. Leaving untested electronics in a Grade 2 Listed building is irresponsible. It could have caused a fire. If you would like to come collect your box we are open 10am-4pm & we will not take further action. pic.twitter.com/vg8it6axTk
— True's Yard Museum (@Truesyardmuseum) September 14, 2021
博物館側は、前日の11日がアメリカ同時多発テロ事件が発生した日だったことから、「これは爆発物で、もしや無差別テロでは」と恐怖を感じ、館内に同様の箱が置かれていないか神経質に探し、警察に通報した。
厳戒態勢の中調査した結果、この装置は地元のゴーストハンターが持ち帰るのを忘れてしまった「幽霊探知機」であることがわかった。心霊現象が相次ぐ「呪われた博物館」として有名な場所だった 実はこの博物館、幽霊の目撃例や超常現象を体験したという人が多数報告されており、「呪われた博物館」として知られていた。そこで、地元のゴーストハンターチームが調査をしていたという。
放置されてあった木箱は、ポルターガイストが発生した時に警告することを目的としたモーション起動オルゴールで、幽霊が近くにいると曲が鳴るという仕組みになっていた。
結果として、危険な装置でないことが発覚したが、博物館側は「文化指定建造物に、このような動作テストの行われていない電子機器を放置したままにしておくことは、火災の原因にもなり得るため無責任」とTwitterに綴り、装置が回収されるのを数日待っていた。
その後、Twitterや報道ニュースを見たゴーストハンターチーム『Paranormal technology』のメンバーが博物館へ回収に行き、置き忘れたままにしていたことを謝罪。これ以上の措置を取るつもりはないという博物館側によって事なきを得たようだ。
ちなみに、こちらが同チームのFacebookでシェアされた木箱装置だ。
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written by Scarlet / edited by parumo
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