26日に行われたFAカップ4回戦・シュールズベリーFC戦にスタメン出場したリヴァプールの日本代表FW南野拓実。得点を挙げることはできず83分に交代となった中、各メディアはどのような評価を南野に下したのだろうか。


 イギリスメディア『エクスプレス』は、「技術的な資質は間違いなく持ち合わせている。しかし、センターフォワードとしては(身体が)軽量すぎた」とやや厳し目な評価に。「彼は常に自分を使ってもらえるように動き続け、時にはボールを受けるために中盤まで降りてきた。しかし、最初の20分間は全く影響を与えられなかった」とシビアな一戦となってしまった。

 その一方で、イギリスメディア『90min.』はまだ南野を判断するには時期尚早であるとという視点を持ってい流。「南野は加入してからの1カ月で2試合に出場した。
プレミアリーグデビュー戦では“ダイナモ”の将来性に興奮を覚えたに違いない。元チームメイトのアーリング・ハーランド(ドルトムント)は途中出場2試合で5ゴールを挙げているが、我々は南野への評価を厳しくする必要はない。オーストリアの“ぬるま湯”から世界最高のチームに加わることは簡単ではないからだ」とポテンシャルを感じている。また、「マネ、フィルミーノ、サラーのポジションを脅かすのは相当難しい。私たちは南野を早々に判断する誘惑に抗うべきだ。現代サッカーは非常に速いスピードで物事が進むが、ハーランドのようにならなくてはいけないというのは滑稽な考えだ」との見解を示している。


 リヴァプールはスタメン組を多く温存したとはいえ、3部のチームに引き分け&再試合に持ち込まれる不覚を取ってしまった。『エクスプレス』は「南野がチャンピオンズリーグ王者に加わった時には、今日は彼が夢見た夜にはならなかった。この屈辱的な引き分けは、南野がイギリスのサッカーに順応する上で重要な試合になるかもしれない」と、期待も込めている。また、『90min.』も「ファビーニョやアンドリュー・ロバートソンも順応するには半年ほどの時間がかかった。それがどれだけうまくいったのかはそれから判断してほしい」と、順応への期待を大いに込めた。