ヴィッセル神戸に所属するアンドレス・イニエスタが、アルゼンチンメディア『Olé』のリモートインタビューに応え、バルセロナ時代のチームメイトだったリオネル・メッシについて語った。

 現在のメッシについて聞かれたイニエスタは「彼は今も僕を驚かせる」と回答し、その理由を次のように話している。


「彼は素晴らしい。試合のたびに、そしてシーズンを重ねるごとに、とどまることなく違いを生み出している。これだけキャリアを積んで多くのことを成し遂げた今なお、彼は人々を驚かせ続けるんだ。こんなことができる選手は他にいない」

 メッシはバルセロナの下部組織ラ・マシア時代から違いを示し続けてきたのか。この質問には、次のような見解を示した。

「レオはきっと、生まれたときから常人離れしていたんだと思う。
彼は17歳でトップチームに昇格した。あの年齢でバルセロナのトップチームの選手たちと一緒にプレーするなんて、普通の選手にできることではない。優れた個性の持ち主で、彼自身がその才能を信じていたから、若くして才能を発揮できたんだろうね」

 また、イニエスタはトレーニング時のメッシについても語っている。

「彼の技術についてはみんなも知っていると思うので、ここでは話さないでおくよ。特に印象的だったのは、足元でボールを扱うのをとにかく楽しんでいたこと。彼はいつもプレーしたがっていたし、僕が彼と最初に知り合った時からその姿勢は変わっていない。
プロとしてサッカーをするというより、ゲームで遊ぶように楽しんでいるんだ。でなければ、『毎日メッシでい続けること』を、あれほど簡単にこなせるわけがない」

 4-3-3のフォーメーションでメッシを起用する場合、どのポジションでプレーさせるかを聞かれると、「彼はどんなポジションでもプレーできる」と回答。「最高のインサイドハーフであり、ウイングであり、“偽9番”でもある。彼はハットトリックも決められるし、3アシストだってできる」

 実際にピッチ上で共演する時の感覚については、次のように表現している。

「外から見ても素晴らしいプレーをしているように見えるけど、実際に同じピッチに立つと、それがより感じられる。彼が左サイドでボールを持った時、どこでパスを受ければいいのか、どこに走り込めばいいのかが手に取るように分かった。
そして実際に、適切なタイミングで、絶妙な強さのボールが出てくるんだ。彼と一緒にプレーするのは本当に楽しかった」

 イニエスタは現在、バルセロナを離れてヴィッセル神戸でプレー。自身の現状についても大いに満足しているようだ。

「ここはバルセロナとは全く違う。別の国だし、異なる形で物事に対峙しなければならない。バルセロナ時代には経験しなかった瞬間を過ごしているし、すごく楽しいよ。
今日に至るまで、バルセロナを退団する決断が間違っていなかったという確信を持つことができている。これはとても幸せなことだ」