ベトナム旅行で南部ホーチミンに行ったら、ぜひ参加したいのがメコン川クルーズです。スクーターがびゅんびゅん走るホーチミンの喧騒とは打って変わった、川の上の穏やかな世界が新鮮にうつるでしょう。


悠久のメコン川
メコン川は、東南アジア最長で4350kmの長さを誇ります。中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、そしてベトナムと6か国を流れてくるスケールの大きな川。日本一長い信濃川が367kmなのに比べたら、1ケタ違います。

この川の両岸で産業が発達してこなかったおかげで、アマゾンに次ぐ動植物の宝庫になっています。川の中や水辺では、植物が2万種、哺乳類が430種、鳥類が1200種、爬虫類が800種、魚類が850種、確認されているとか。その後も続々とみつかっているそうです。


黄金色に輝くメコン川クルーズ。ベストシーズンは11月から3月の乾季

(c)Shio Narumi

メコン川といっても河口近くは3kmの川幅。ほとんど海ですよね。一見泥水なのですが、下から土が巻き上がっているからで、水はきれいなんだそうです。日の光が反射するとキラキラし、透明感を感じました。実際に見ると、水が清潔な印象なんですね。

きれいなジャングルでメコン川クルーズ
ホーチミンから車で1時間半から2時間のところに、メコンデルタの玄関口ミトーがあります。
このまちの産業は、観光業、漁業の他、農業が挙げられます。米、ココナッツ、バナナ、マンゴー、ロンガン、柑橘類が収穫できる豊かな土地です。

ミトーから座席がラタンのベンチになっているモーターボートで出発します。

黄金色に輝くメコン川クルーズ。ベストシーズンは11月から3月の乾季


黄金色に輝くメコン川クルーズ。ベストシーズンは11月から3月の乾季

(c)Shio Narumi

黄金色に輝くメコン川クルーズ。ベストシーズンは11月から3月の乾季

(c)Shio Narumi

まずは、ココナッツキャンディーをつくっている島、養蜂をしている島を巡ります。蜜蜂がびっしりの板を記念に持たせてもらったら、ハニーティーで休憩。そして次の島へ。


黄金色に輝くメコン川クルーズ。ベストシーズンは11月から3月の乾季

(c)Shio Narumi

手漕ぎの船に乗り換え、ジャングルクルーズです。椰子の木やマングローブが茂るなか進むのですが、行き交う船がたくさん!割とこざっぱりしたジャングルで、川沿いの民家が見えても、それも込みでディズニーのアトラクションのような印象でした。

黄金色に輝くメコン川クルーズ。ベストシーズンは11月から3月の乾季

(c)Shio Narumi

お昼は、名物のエレファント・フィッシュを食べるレストランがある島へ。ペラペラした魚の揚げ物が立てられて、でてきます。ほぐして、生春巻きのように他の具とライスペーパーで巻いてヌクマムをつけていただくのですが、癖がなくて結構イケるんです。

筆者は明るいうちにホーチミンに戻りましたが、日が沈むまでいるのもよさそうです。
ここメコン川の水がきれいなので、夜はホタルが一年中舞っているそうです。

10月までの雨季が終わって、11月から3月が乾季になります。しかも冬にあたるので、ちょっと涼しく過ごしやすい時期です。

ベトナムの旅で一番印象に残ったのは、黄金色といっても誇張はない、メコン川の水の色。晴れた日がきれいに見えそうです。

参考
[地球の歩き方]
[cruise critic]
[Lonely Planet]

[Photos by shutterstock.com]