最終回の『はなまるマーケット』(TBS系)ではMCである岡江久美子と薬丸裕英の迷トーク集や、人気コーナーだった“はなまるカフェ”の名場面集が放送された。奇をてらったり派手さは無い内容だったが、懐かしい映像を落ち着いて楽しめた最終回ではなかっただろうか。
努めて冷静にそつない番組進行を心がけ、コメントを出すときはいつも慎重さが感じられた薬丸。そんな彼の伝説的なコメントと言えば、“巨峰”と“巨乳”を言い間違えた事件である。あるコーナーで好きなブドウの種類を聞かれた薬丸は「巨乳」と答え、スタジオ中がしばらくの間爆笑の渦となってしまったのである。
岡江の懐かしいVTRでは他の出演者が話している最中、目の前を飛んでいた小バエを素早く手で捕まえ床に捨てるという荒技や、普段から早口の彼女がさらに早く喋ろうとして噛みまくるNG集などが紹介された。今も昔も岡江のどこか“天然”で、大胆なところは変わっていない。
最終回ラストは番組スタッフや現在のレギュラー陣が、両脇に分かれて花道を作った。その中を一歩一歩ゆっくり進む薬丸と岡江。花束を贈られると最初に薬丸が涙をこらえながら「朝の時間帯にふさわしくない私を温かい目で見守り、育てて下さり、ありがとうございました」と挨拶。
オーソドックスな形の最終回であったが、長寿番組に相応しい感動的なラストであった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)