YouTubeの週間再生回数ランキング「ミュージック全世界トップ100」(9月30日~10月6日付)で日本人初の1位を獲得したピコ太郎による『(PPAP)ペンパイナッポーアッポーペン(PEN-PINEAPPLE-APPLE-PEN Official)』。10月20日の時点では動画の累計再生回数3億3千万回以上で、推定3300万円以上の広告収入が見込まれると専門家は話す。
しかしこの先は楽曲配信や、グッズ販売に移行することで莫大な利益を生むと予想されている。

10月20日放送の『バイキング』に出演した「日経エンタテインメント!」編集委員・品田英雄氏によると、動画の再生で得られる広告収入は世間が想像するほど大儲けはできないそうだ。契約に幅はあるが『ペンパイナッポーアッポーペン』は広告が1回映ると、0.1円ぐらいだろうと話す。

また、ピコ太郎に扮する古坂大魔王が所属しているエイベックスと深い関わりがある慶應義塾大学院教授の岸博幸氏がより詳しい内情を明かす。岸氏は現在、エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社顧問、 エイベックス・マーケティング取締役を務めている人物だ。

この動画に関しては衣装代とスタジオ代しかかかっておらず低コストで制作されているが、広告は途中から入れたという。
それでも現時点で広告収入だけで数千万円が見込まれるが、エイベックス経由となるので全額は古坂に行かないとのことだ。

所属会社としては、動画の広告収入より多方面でビジネスを仕掛けた方がはるかに儲かるらしい。品田氏の一押しは利益率が高いグッズの販売である。 記憶に新しいのが映画『アナと雪の女王』のグッズの大ヒットだが、果たして年末年始のパーティシーズンまでどれだけのピコ太郎・公式グッズを出せるか。またレコチョクやiTunesで楽曲配信も開始され、岸氏によると「世界中から、“楽曲を使わせてくれ”とのオファーが殺到している」というので楽曲ビジネスも大いに期待できる。ピコ太郎の快進撃はまだまだ続きそうだ。


出典:https://twitter.com/maxmatsuuratwit
(TechinsightJapan編集部 みやび)