ロシアに住むガリーナ・ドミトリエワさん(Galina Dmitriyeva、56)は、救急隊員のずさんの対応のせいで歩行が不自由となり補助杖が必要になってしまった。彼女はこのようになってしまった8か月前の出来事をメディアに語った。
ガリーナさんは当時、気分が優れず脳卒中ではないかと心配になって夜間に救急車を呼び、病院に搬送してもらった。しかし詳しい原因が分からなかったため、対応した医師は別の病院を紹介。
途中でガリーナさんは気分が悪くなりその旨を伝えたところ、女性救急隊員から「こんな時に何をして欲しいってわけ? 黙って横になってて!」と怒鳴られたという。その後、ガリーナさんに最悪の事態が訪れた。運転の揺れによってガリーナさんは救急車のバックドアにぶつかった途端、外にそのまま飛び出て放り出されてしまったのだ。
ガリーナさんはのちに「周りが一瞬にして暗くなったと思ったら、私は道路に飛び出ていたのです」と明かしているが、道路に放り出されたガリーナさんは落ちた衝撃で意識を失ってしまった。
一方でガリーナさんを路上に放り出した救急車は、そこから16マイル(25.7キロ)ほど走行した地点でガリーナさんがいないことに気づいたという。ガリーナさんはこの時の衝撃によって顎や脚、股関節を骨折し、歩行が不自由な状態になってしまった。
警察は当初、ガリーナさんの健康被害は救急隊員による過失とは認めず捜査を拒否したが、検察側がそれを覆した。これにより救急隊員は刑務所で最大1年過ごすことになるようで、救急隊の関係者も懲戒処分を受けている。泣き寝入りせずに済んだガリーナさんだったが、このような状態に至らしめた女性救急隊員からの謝罪は今も無いという。
画像は『Mirror 2019年12月20日付「Woman falls out of back of ambulance - but paramedics don’t notice for 16 miles」(Image: social media / east2west news)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)