異次元の万能戦士が“ブンデス最高CB”だ バイエルンの最少失...の画像はこちら >>

今季はCBとして躍動するアラバ photo/Getty Images

攻守にハイレベルな27歳

今季のバイエルン・ミュンヘンにはいくつかのサプライズがあった。アシスト職人としてトーマス・ミュラーが復活し、左サイドバックへのコンバートで19歳のアルフォンソ・デイビスが大ブレイク。

大きなところで言うとこのあたりか。しかし、デイビスのコンバートを生んだもう一つのポジション移動も忘れてはいけない。ダビド・アラバのセンターバック挑戦だ。

今季最終ラインに怪我人が続出した影響を受けて、シーズン途中からCBとしての出場数を伸ばしているアラバ。優れたパスセンスを用いたビルドアップ能力を武器に、彼は今やバイエルンの最終ライン中央になくてはならない存在となっている。

そんなアラバは今やリーグ最強のCBになったのではないか。
そう主張するのはブンデスリーガ公式サイトだ。ブンデスでは何人もの優秀なCBがプレイしているが、同サイトはアラバもその一人として数えることができると確信している様子。その理由は彼が攻守にわたって記録しているハイレベルなデータにある。

まず、ブンデスリーガ公式が挙げたのは先日行われたドルトムントとの“デア・クラシカー”でもデータだ。身長180cmであまりビッグサイズとは言えないために空中戦が得意なイメージの薄いアラバだが、彼はこの試合で戦った空中戦に全て勝利している(3/3)。さらにお得意のパスも冴え渡り、その成功率は95.4%を記録。
ジョシュア・キミッヒのゴールにばかり注目が集まったが、その陰でアラバはかなり優秀なスタッツを叩き出していたのだ。しかも、これを継続できていることが恐ろしい。

さらに、クリーンな守備も彼の評価を高める要素の一つ。CBに転向してからリーグ戦を20試合も戦っているのに、いまだアラバはレッドカードとイエローカードを1枚も貰っていない。そもそも犯したファウルがたったの6回のみなのだ。これでバイエルンはここまでリーグ最少失点を誇っていると言うのだから恐ろしい。


かつてアラバを指導したジョゼップ・グアルディオラは、バイエルンを指揮していた際に彼のことを「どこでもプレイできる選手。間違いなく世界最高のCBの一人になるよ」と評していたが、それは現実になろうとしているのか。当時この言葉を信じた人は少なかったかもしれないが、今やアラバは誰もが認める立派なリーグ屈指のCBとなっている。

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