卓上しょうゆ瓶のデザインで知られる栄久庵憲司さんが亡くなりました。栄久庵さんと氏が率いるデザイン会社は鉄道車両も手がけており、山手線や中央線、「成田エクスプレス」など、特に首都圏にはその作品が数多く走っています。

首都圏を走る多くの鉄道に関わる

 工業デザイナーの栄久庵憲司さんが2015年2月8日、85歳で亡くなったことをNHKなどが報じました。

 栄久庵さんは卓上しょうゆ瓶のデザインで一般的に有名ですが、栄久庵さんと氏が率いるGKインダストリアルデザインは鉄道車両のデザインも多く手がけており、以下がその主なものとして挙げられます。

JR東日本
E3系:初代秋田新幹線「こまち」用車両、1997(平成9)年
253系:初代「成田エクスプレス」用車両、1991(平成3)年
E257系:中央本線特急「あずさ」「かいじ」など、2001(平成13)年
E259系:2代目「成田エクスプレス」用車両、2009(平成21)年
209系:先代の京浜東北線用車両など、1993(平成5)年
E217系:横須賀・総武快速線など、1994(平成6)年
E231系:山手線、総武緩行線、宇都宮線など、2000(平成12)年
E233系:中央線、東海道本線など、2006(平成18)年

JR西日本
227系:2015(平成27)年3月から広島地区に登場予定

●札幌市交通局
A1200形「ポラリス」:低床路面電車、2013(平成25)年

●富山ライトレール
TLR0600形「ポートラム」:低床路面電車、2006(平成18)年

●広島電鉄
5000形「グリーンムーバー」:低床路面電車、1999(平成11)年

 山手線や中央線、「成田エクスプレス」など首都圏を走る多くの列車について、そのデザインに栄久庵さんとGKインダストリアルデザインが関わっています。