千代田区に誰も住んでいない町がある
「ははーん、皇居のこと?」と思うかもしれないが違うのだ。
神田相生町という町である。
この地図を見ていただきたい。

地図

JR の線路とその下のガード、あとわずかな土地が神田相生町である。千代田区には神田乗物町、神田紺屋町など「○丁目」のない小さな町が残っているのだが、ここは小さすぎ。当然誰もすんでいない。

秋葉原駅からとった写真で町全体が入ってしまった。神田相生町を横断してみるとその間30秒。要は JR のガード下を歩いただけだ。

線路脇の空き地は地図で見ると相生町のはずなのだが、そこにあった工事の案内板には「神田練塀町地先」と書いてあった。うーん、相生町はないことになっているのだろうか。しかし、埋立地や川原で見かける「先」って住所表記をこんな電気街の真ん中で見かけるとは都会のブラックホールである。

ネットで検索してみると、かつて相生町のガード下にマンガ喫茶があったらしいのだが、いまはなくなっている。もしマンガ喫茶しかない町だったら江戸風に「神田漫喫町」なんて名づけられるのに。
惜しい。

ついでに秋葉原の近くには「神田佐久間河岸」という崖っぷち感あふれる地名があるが、さすが千代田区、ここにはビルがたくさん建っている。(神田佐久間河岸の人ごめんなさい)
(林雄司/Webやぎの目)
編集部おすすめ