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自主プレゼンで生まれた「お年玉くじつき年賀ハガキ」

       
年賀状づくりの季節である。

逓信総合博物館の資料によると、「お年玉くじつき」の年賀ハガキは昭和24年12月に豪華賞品があたる「くじつき」というそれまでにない新しい試みとして発売されたとある。実はこのアイデア、郵政関係者ではなく、一民間人のひらめきによって考え出されたものだった。

発案者は心斎橋で用品雑貨の会社を経営していた京都在住の林正治さん(当時42歳)。当時、郵政省では特にアイデア募集をしていたわけでもなく、林さんは近くの郵便局へ行って本省への紹介状を書いてもらい、一人で見本のハガキと宣伝用のポスターまで自作して単身上京したそうだ。

「終戦後、うちひしがれた状態の中で通信が途絶えてしまったので、年賀状が復活すればお互いの消息もわかる、くじのお年玉をつけ、さらに寄付金を加えれば夢もあり、社会福祉にもつながる。」というのが林さんの考えだった。本省では時期尚早など反対意見もあったらしいが、紆余曲折の末、林さんのアイデアを登用、世界に類をみない画期的な制度ができあがったのだった。

発売当初の「お年玉くじつき年賀ハガキ」の値段は募金つきのものが3円、募金のつかないものが2円だった。気になる豪華賞品だが、昭和25年の最初のお年玉賞品は特等が「ミシン」、1等が「純毛洋服生地」、6等にはおなじみ記念切手となっている。各年の特等は昭和31年が「電気洗濯機」、昭和33年が「タンス」、昭和35が「フォームラバーマットレス」、昭和36年が「ステレオ装置」、昭和40年には「ポータブルテレビ」、バブルの昭和64年は「海外旅行券」と時代を反映した賞品になっている。

平成に入ってからは複数の賞品から好みのものが選べるようになっている。

発売開始から50年以上、「お年玉くじつき年賀ハガキ」はロングセラー賞品でもある。生みの親である林さんも「こんなに長く続くとは、物のない時代に2、3年続くだけかと考えていましたよ」と語っている。来年度のお年玉賞品の1等は「ハワイ旅行」「国内旅行」「パソコン」など5点。

あって当たり前、なくては寂しい年賀状。今年こそは早めにゆとりをもって書こうと思います。あっ、もちろんハガキは「お年玉くじつき年賀ハガキ」で。(こや)
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2004年11月30日のコネタ記事

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