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「ドリンクハット」でコーヒーと牛乳の新たな出会い

「ドリンクハット」でコーヒーと牛乳の新たな出会い
ある雑貨屋系書店で「ドリンクハット」という珍妙なグッズを見つけた。ヘルメットの両耳部分にドリンクホルダーを直付けし、両方から飲めるように、ストローが頭部をぐるりとまわるかたちで付けられたものだ。

1000円。高いのか安いのか。そもそもカップルなんぞがひとつのグラスから2人で飲むというのはアリかもしれないが、1人でいっぺんに2つを飲む意味はわからない。存在意義を考えると相当に高いとも思えるが、それでも、このくだらなグッズがずいぶん売れているという。そこで、この「ドリンクハット」の有効活用法を考え、「まざりたてのコーヒー牛乳」を試してみようと思った。

味はさほど変わらない気もするが、喫茶店などで「アイスカフェラテ」を頼むと、コーヒーと牛乳がそれぞれ別のキレイな層となって出てくることがあるから、何らかの意味はあるのかもしれない(見た目だけの違いかもしれないが、どうなんだろう)。

ドリンクハットをかぶり、コーヒーと牛乳をそれぞれ注いだカップをホルダーにのせた。自分では難しいので、ひとにやってもらったほうが無難である。

ストローを口にすると、かなりビニールくさいが、それもコーヒーと牛乳が出合うまでのガマンと思い、ドキドキしながらすすりあげた。頭のまわりをまわるわりに、思いがけずスピーディーに、口の中にいっきに液体が流れ込んでくる。最初にコーヒー、それから牛乳の味…。確かに、一瞬、混ざった。でも、それは本当に一瞬の出来事だった。
「ゴヴォッ×ゴブブゥッ×××」

口の中が一杯になっても、なお自分の意思とは無関係に流れ込む液体。むせてしまい、激しく咳き込んでも、それでも情け容赦なく液体は口の中に注がれ続ける。ほとんど溺れかかった感覚だ…(※危険かもしれないので、マネしないで下さい)。

ホースで水まきをするときなど、蛇口を閉めた後もしばらく水が流れ続けるが、頭のまわりにある液体もちょうどそんな感じか。衝撃の出合いだった。

しかも、肝心のコーヒーと牛乳の出合いはほんの一瞬で、あとはコーヒーだけが口の中に流れ続け、コーヒーが空になった後も、牛乳はストローをのぼってこなかった。理論的には二箇所から同時に別の液体が吸い上げられ、口の中でキレイに混ざると思ったのだが…帽子をかぶった状態では、完全に水平にならないからムリなのか。

コーヒーと牛乳の新しい出合いは、鼻まで到達してしまったのか、プールで水を飲んだときにも似た、鼻の奥をツーンと刺すような刺激的な味だった。(田幸和歌子)

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