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有機栽培なのにUVカットなコットンがある

5月の陽射しはとても柔らかで、天気の良い日はその優しい暖かさにいつまでも包まれていたくなる。でもご用心、5月の紫外線は強さこそ真夏に劣るけれど、その量は8月に次いで多いのだ。

顔や腕などの肌が露出している部分には注意を払っても、服に隠れている部分は無頓着になりがち。たとえ服を着ていても、服の素材や織り方や色にもよるけれど、紫外線遮断率は60〜95%程度。外出時には知らないうちに全身に紫外線を浴びてしまっているのだ。
UVカットを謳った衣料品も増えて来て、おなじみの日傘や帽子だけではなく、ストッキングやTシャツとかの一般衣料品も増えて来た。
最近話題なのが、肘まで隠れるロング手袋。自転車や車の運転の時に便利とは言うけれど、私は実際着けている人をまだ街中で見たことはない。本当に流行っているのだろうか。そして、それらの衣料品は繊維にケミカルなUV加工を施している。

春夏の代表的な繊維と言えばやっぱり綿。最近のエコブームのなかで、オーガニックコットンの存在を知った。オーガニックとは有機栽培のこと。普通の綿も天然繊維なのだけれど、その栽培の過程で綿畑には農薬と刈り入れを早めるために枯葉剤が大量に使用され、加工の時にもケミカル処理がされている。大量生産と品質を均一化するために行われているのだけれど、地球環境には決して良いこととは言えない。それらの処置を全くせず、自然のままに育てられて、昔ながらの生産方法を取っているのがオーガニックコットンなのだ。

オーガニックコットンのなかでも、綿の原種に近いカラード(濃い目の生成り)コットンにはUVカット効果があって、95%以上の有害紫外線を遮断することが証明されている。
昔、綿花は濃いブラウンが主流だったらしい。綿花自身が紫外線から身を守るためにそんな色を身にまとったのだろう。人の手による品種改良を経て、今では真っ白な綿花が当たり前になっている。綿花の白さは外見の美しさの代償としての、外敵に対する耐久力低下の象徴のようなものだ。それは現代人そのものにも当てはまるような気がする。

私もオーガニックコットンの長袖サマーニットを愛用している。自然のままの優しい肌触りと色合いに魅かれて購入したのだけれど、UVカットの効果もあるなんて、何だか2倍得した気分。オーガニックコットンは漂白処理されていないので、生成りの場合は自然の綿花の色がそのまま出ている。カラードコットンを使っている(比較的ブラウン色の強い)製品を意識して探したりしているのだけれど、専門メーカーやショップでないと見つかりにくかったり、多少値段が高めなのがネックではある。

自然回帰が衣食住全般に見直されているけれど、地球環境にも人の肌にも優しくて、良い事ずくめのオーガニックコットンはこれからもっともっと普及して欲しい。(シロー)

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