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NHKでは「鳥のオリンピック」開催中?

「NHKだけ、『鳥のオリンピック』って聞こえない?」
先日、友人がそんなことを言った。なんのことかと思えば、「トリノオリンピック」のアナウンスのこと。
「トリノとオリンピックの間に、NHKでは一呼吸"溜め"があるからだと思うけど」
確かに、民放各局ではひとくくりの言葉として「トリノオリンピック」と言うのに、NHKだけ「トリノ、オリンピック」と、切って発音する気がする。

NHKは、「トリノ(で開催されている)オリンピック」と律儀に表現しているということだろうか? ちなみに、「アルペン」競技も、NHKだけ企業名のアルペンと違う、平板な言い方をしているが、もしかしてスポーツ中継などでは、NHK独自の読み方の規則があるんだろうか? NHKに問い合わせると、アナウンスの責任者がこう説明してくれた。
「絶対的な決め事はないんですよ。『トリノ』と『オリンピック』の間をわざわざあけているわけでもありません。ただし、オリンピックの過去何大会かの放送の歴史の中で『こういうアナウンスがいいのではないか』というのを身に着けていることはあります」

実はかつては、東京オリンピックは「東京で行われているオリンピック」と表現されるなど、場所を別格であらわしていたのだとか。
「ところが、世界のスポーツの大会の情報がたくさん日本に届くようになってきて、国際性も高まったことで、昨今ではすべて地名と合体の名前に変わっているんです」
W杯などもそうだが、一般への浸透により「キャッチフレーズ」的にひとまとめで呼ばれるのが当たり前になったということらしい。

また、「アルペン」など、NHK独特の平板な読み方については
「NHKの読みの特性として、『わかりやすく伝える』ことがあります。ラジオのメディアも持っているため、目の不自由な方などにも音だけで意味がしっかり伝わるよう、字として理解して発音すること。また、現地の読み方に近い読みをしようということもあり、耳にしたときに不自然に感じることもあるのかもしれません」という。

ただし、基本を大切にするため、視聴者からは「そんな堅苦しい言い方をしなくても」とか「つまらないこだわり」などという意見もあるのだとか。
「確かに、民放さんではタレントさんが短く端折って、感動的に伝えたりしますよね? それは耳に直接届いてくるけど、良いか悪いかは一概に言えないんです。言葉は時代で変わっていくもの。その時点で最も適切な表現をしていきたいと思っていますが」

たとえば、正しい日本語は「的を射た(まとをいた)」でも、耳にするのは「的を得た(まとをえた)」ばかり。「間髪を入れず(かんはつをいれず)」も、「かんぱつをいれず」と言う人がほとんどで、正しく言うとむしろ不自然に聞こえてしまう。

耳慣れた言葉と正しい日本語の乖離が、「鳥のオリンピック」を開催させてしまった原因……といったら、まぁ、ちょっと行きすぎか。
(田幸和歌子)

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2006年2月16日のコネタ記事

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