よっぽどマニアックなの以外はCD買うならあそこ、ゲームやオモチャも充実してるから家電はここでとか、ポイントせこくためるため、オレ結構一途派です。
とはいうものの、先日ヨドバシカメラで、新たにポイントカードをつくった。まあ、秋葉原にでっかいのできたし、そろそろ乗り換えてもいいかと。
で、もらったカード「ヨドバシカメラゴールドポイントカード」の表面に、こんな表記があることに気がついた。
「ポイントカードは、ヨドバシカメラが初めに考案したシステムです」
そうなのか?
裏面の「ご利用案内」のズラズラ並ぶ項目の一番下にも、他の項目より大きな文字で、しかもわざわざ太めのゴチックで同じく、どこか誇らしげに書かれている。
「やった、還元ポイント1万円分超えた!」とか、「満点になった!」とか、喜んでこられたのも、ヨドバシのおかげだったりしたのか。いままで他店ばかり使っててごめんな。
なんとなくそんな感じの非礼の侘びおよび感謝を伝えなければと思い、ヨドバシカメラにたずねてみた。
すると、
「そうですね。プラスチックのカードに記録させる形としては、一番最初です」
現在のポイントカードの導入は89年。確かにそれまでの時代、ポイントを集めるというのは、スタンプをポンポン押してもらうか、商店街系でおなじみの、シールをペタペタはっていくものだった。まあ、どっちも今もあるが。
レジで会計とともにピッとやると、幾パーセントかのポイントがそこに還元される。
「早くから大型コンピュータを導入してましたので、新宿店でも八王子店でも同じカードが使える。そのようなインフラが整っていたのがまだうちぐらいでしたから」
ところで、ヨドバシカメラゴールドポイントカードには、取得したポイントの表示が一切されていない。
「現在のポイント数 ○○ポイント」とか印字されているほうが、わかりやすくていいような気もするのだが、
「これはセキュリティ上の問題です。例えば落とされて誰かが拾ったとき、何ポイントかわからないほうがいいと思うんです」
というわけで、ヨドバシのカードには、カードそのものには何の情報も記録されない。情報は、カードのバーコードによって、ホスト管理をしているのだということだ。
CDショップなどに多い、カードにスタンプされていく方式のカードは、おそらく技術的には別のものと。
カードにわざわざ「初めて考案〜」と表記するようになったのは「ここ数年です」とのこと。わざわざ表記しているぐらいだから、「元祖はウチですよ」と主張しておきたいことがあるのだろう。
ところで、このシステムの特許は?
「取得しておりません」
他店も実際に似たようなポイントカードシステムをしっかり定着させているわけなので、なんとなくもったいないような気もするが、ヨドバシカメラのおかげで、いろんなポイント恩恵生活を送れているのかもしれない。
ただし、ちゃんと買い物しないと「恩恵」もくそもないわけだが。
(太田サトル)