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雪の結晶の美しさ満載『スノーフレーク』

今冬は昨冬の豪雪から一転、暖冬傾向にあるという。
19世紀半ばから観測を気象観測を続けている英国気象庁も今年は世界的にみて観測史上最も温暖な年になりそうだという予測を発表している。暖冬や異常気象の大きな原因はエルニーニョ現象と地球温暖化だ。

そんな異常気象が続く今こそ読んでいただきたいおすすめの本がある。
『スノーフレーク』(ケネス・リブレクト著 山と渓谷社)という雪結晶のふしぎを解説したビジュアル科学本だ。
この本の魅力は何といっても美しい雪結晶の写真とわかりやすい言葉で空から舞い下りる雪の不思議について科学的に解説してくれるところ。著者のケネス・リブレクト氏は米カリフォルニア工科大学の物理学教授。幼い頃から雪に慣れ親しんでいたという彼の雪結晶の研究は、科学的好奇心、“理解したい”という欲求が根底にあるというだけあって雪に対する愛情も感じられる。顕微鏡にカラーフィルターを内臓したことで背景効果と明るいハイライトが与えられるため、無色透明な雪結晶の写真は立体的に三次元の構造まで映し出されていて、その美しさは今までの雪結晶写真とは一線を画している。
写真を見ているだけでもうぐぐっと雪の不思議の世界に引き込まれてしまう。
また、雪はどのようにできるのか、なぜ2つとして同じ形の結晶がないのか、温度と湿度によって様々な形態へと発展するそんな雪の不思議は地球の水循環、絶妙なバランスをも教えてくれる。

ところで雪も氷も水が固体になったものだが、その違いはどこにあるのだろう。
答えはちゃんと『スノーフレーク』にも書かれている。

物質の基本三態でいえば水であるH2Oは気体では水蒸気、液体では水、固体では氷となる。この三態からいえば雪も氷も固体としては同じ。けれども単純に液体の水が氷になっても雪結晶のように樹枝状や星状の結晶にはならない。
雪結晶になるのは水蒸気が空気中で昇華凝結、つまり液体の状態を介さないで一気に凍らなければならないのだ。
雪は結晶と結晶の間に空気が通れるくらいのすきまがあるが、水は凍るとびっしりとくっつき合っているので樹枝状や星状の形が見えないというわけ。

ちなみに霜は地面や雪面、ガラスなど物体の表面に昇華凝結したものなので雪結晶と同じようにその美しい結晶の形を観測することができるとか。

自然の作り上げた造形物の美しさを改めて感じさせてくれる『スノーフレーク』。
冬のどんより曇った空は今まであまり好きではなかったけれど、この本を読むと思わず外に出て雪が降ってこないかと空を見上げたくなってくる。
豪雪は困るけど、雪が降るべきところに降らないというのもまた困る。暖冬、雪が少ないといわれる今冬、美しい雪結晶の写真を眺めつつ、あなたも雪に思いを馳せてみませんか?
(こや)

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