「坂本龍馬」の貨幣セットは、特殊技術で光沢を持たせた1円〜500円のプルーフ貨幣6枚(計666円相当)と、坂本龍馬の顔を浮き彫りにした銀製メダルを革ケースに収めたもの。送料込みで1万3000円。「ベルサイユのばら」は、1円〜500円の通常貨幣6枚と、「オスカル」の横顔が描かれたメダルを、オスカルと王妃マリー・アントワネットが描かれたベルばらワールドなケースに収められたもので送料込み2300円。
実は恥ずかしながら、私はこのニュースを目にした時、「坂本龍馬やベルばらが描かれた貨幣が発行される!」と早とちりしてしまったのだ。
勢い、造幣局の広報室に、「ベルばらのデザインの貨幣が発行されるのですか?」と問い合わせをしたところ、「それは違います。貨幣は通常使われているのと同じデザインで、その、パッケージングやメダル(年銘板)の部分が記念のデザインになっているのです。でもたまに勘違いされる方もいますよ」とのこと。
そこで、「記念貨幣」と「記念の貨幣セット」について調べてみた。
「記念貨幣」は、国家的な記念事業として閣議の決定を経て発行されるもので、デザインや額面も通常使用されているものとは異なる。日韓ワールドカップが開催された2002年に発行された10000円金貨幣とか、愛地球博の1000円銀貨幣などが記念貨幣にあたる。一方の「記念の貨幣セット」は、造幣局がその年に製造した貨幣のうち、一度も使用していない貨幣とメダル(年銘板)をセットにしたものでパッケージング部分などに記念となるデザインを施したものなのだ。
「坂本龍馬」と「ベルばら」はどこが記念なのか、というと坂本龍馬は今年没後140年。一方の「ベルばら」は1972年4月に雑誌に初掲載されてから今年で35周年となっている。
ところで、造幣局ではなぜ貨幣セットを販売しているのか、というと海外に日本の造幣技術を紹介するために昭和44年に海外向けに始まり、その後国内でも要望があり、昭和50年から国内向けにも販売されるようになったのだそうだ。
それにしてもなぜ「ベルばら」?
「貨幣セットに関してはいろいろな要望もございまして、平成15年から、人気キャラクタ−をテ−マとした貨幣セットも販売し、これまで皆様からご好評をいただいています。でも、何でもいい、というわけにはいかないので、要望の高いものについては何がしかの記念となるような節目を迎えた時期に発売しています」
ほぉ。ベルばらはお米やマスカラのキャラクターに使われるほど幅広い年齢層にファンがいる。
雑誌掲載35周年という記念に気がついた人はある意味すごい。
「今回販売された『坂本龍馬』と『ベルサイユのばら』の『記念の貨幣セット』の貨幣は、現在使用されているデザインと同じものです。『坂本龍馬』の方が1万3000円と価格が高いのは通常の貨幣とは違って表面が鏡のようにキラキラしている鏡面加工を施したプルーフ貨幣の他、龍馬の銀製レリーフメダルが入っているからです。『ベルサイユのばら』の方は通常の未使用貨幣と同じで金額は666円ですが、パッケージング、メダル、送料を合わせて2300円という価格になっています」
坂本龍馬ファン、ベルばらファンの購入者像をにらんでの価格設定が何ともニクいです。
最後にプルーフ貨幣や記念貨幣を使ってしまう人というのはいるのかどうかも聞いてみた。
「たまに見慣れない貨幣だけれど、本物かどうか調べてほしいという相談を受けることなどもあります」
も、もったい。でも背に腹は代えられない!? ということでしょうか。
「坂本龍馬平成十九年銘プル−フ貨幣セット」(13,000円 消費税・送料込み)は45,000セット、「ベルサイユのばら2007貨幣セット」(2,300円 消費税・送料込み)は100,000セット。申込はどちらも6月19日(火曜日)まで。申し込み方法、そのほか詳細は造幣局ウェブページでお確かめください。
(こや)
・造幣局HP
・「坂本龍馬平成十九年銘プル−フ貨幣セット」紹介ページ*造幣局サイト内
・「ベルサイユのばら2007貨幣セット」紹介ページ*造幣局サイト内