ということで今回は、そんなそばを“そばつゆ以外で食べる”という“新感覚そばつゆ”に挑戦してみました。誰も試していないだけで実はイケるものがたくさんあるのではないか? そう願ってレッツトライ!
まずは最初のそばつゆは「100%オレンジジュース」。このオレンジの酸味が吉と出るか凶と出るか……いざ勝負。
食べてみると「これは意外とまずくない」。食べた瞬間、口の中に広がる爽やかなオレンジの味。その後そばの甘みと混ざるが、意外とクセがなく食べることができた。どちらかというと“スイーツ感覚のそば”。
続いて「ブラックコーヒー」に挑戦するも、コーヒーの苦味とそばが全く合わず断念。コーヒーは嫌いじゃないのだが、噛めば噛むほどその苦味が気持ち悪くなってくる。香りはいいなぁ、と思ったがそれは単純にコーヒーのおかげ。
さらに「牛乳」にも挑戦してみた。以前、カップラーメンに入れた時はかなり良い影響をもたらしたのだが、今回は全くダメ。一瞬、「洋風か?」と思わせてくれるのだが、やはりそばを噛んだ瞬間に味が混ざって、説明し辛いづらい味に。あえて表現するなら“甘苦い”とでもいうべき味。
考えてみると、もともと「そばつゆ」の味はかなり濃いので、味の薄いものと合わせた時にはあまり良い結果が得られないようだ。ある程度、そばを引っ張ってくれる強力な味がなくてはいけない。
それをふまえ、続いて挑戦したのは「コーラ」。これはかなりパンチが効いてると思ったのだが、やはり方向性が違ったようで「激マズ」。やたらと甘く、シュワシュワする後味が最悪である。そばから湧き出ている泡も異様だ。
最後は「ポテトチップスをつぶした粉」を試してみた。……お気づきの方もいると思うが、もはや“つゆ”ではない。しかし、この“粉”は数多くの芸能人が、貧乏時代にご飯にかけて食べたというお墨付きの食材なのである。きっとそばにも合うはずだ。
食べてみると予想通り「うまい」。やはりしょっぱさがあるとないとでは大違いで、これはすごく食べやすく、後味も全然悪くない。むしろポテトチップスの食感も、良いエッセンスとなっている。
実際、今回試してみて“なんとかイケるかな”と思ったのは「100%オレンジジュース」と「ポテトチップスをつぶした粉」。
正直“そばつゆ”を越えるか? といわれると越えないが、新感覚なことには間違いない。これから夏を迎えるにあたり、“ありきたりなそばライフ”に飽き飽きした方はぜひともお試しください。もちろん自己責任でお願いします。
(木南広明)