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身のまわりの「ふしぎ」に気づく絵本

夏休み、自由研究の課題を思いつかず、ウンウンうなった子ども、それにつき合わされた大人も、けっこういたのではないだろうか。
大人になったらなったで、新しい企画やらサービスやらをひねりだすために、苦悩する日々……。

日ごろ、ぷらぷらしてるように見える自分などの仕事ですら、それは同じで、調べてみたはいいが、「で、私は何を知りたかったんでしょう? ここはどこ? 私は誰? し、白いワニが見えるよ〜(古いっ?)」な迷走状態に陥ることもしばしば。

真に調べたいこと・知りたいことと、ノルマや義務感・単なるウケ狙いなどで調べたこととは、やはりそのプロセスの高揚感も、発見のキラキラした喜びも、大きく異なってくる。
ちゃんと「知りたいこと」を持てるというのは、けっこう大変なことで、こうした「モノを考える習慣」をもっとやわらかい頭の頃から養っていたら……と思うこと、けっこうあるものだ。

そんなとき、図書館で見つけたのが、『町のけんきゅう―世界一のけんきゅう者になるために』という、子ども向けの絵本。

お父さん、お母さんと、「わたし」とで町の研究に行くというストーリーなのだが、まず「わたし」が気になったのは町のあちこちのたべもの屋さんで見る「カレー」である。
これも美味しいとかマズイとかではなく「値段」「カレーのかけかた」「添えてあるもの」「カレーをつかった食べもの」と、それだけでずいぶん広がる世界!

一方、「お父さん」は道で拾った「カンのふたのいろいろ」について、「品名やマークを印刷したもの」「アルミの銀色がおおい」「古くなってさびがでる」など、実に細かく分類したり、「もの売りの声」の様々なバリエーションを記録。

また、お母さんは「もの干し」をテーマに、ベランダや屋根の上、自転車や塀の上など様々な場所に置かれたモノの種類と干し方を研究している。

そのほかにも、「クーラーの置き方」「げんかんのあかり」「電車のなかのすわり方・しぐさ・つりかわの持ち方・足の組み方・かさの持ち方」「町の人の荷物の持ち方・手のつなぎ方」「車止めの種類」「ハンバーグ定食を食べる順序」「食べ終わった後の割りばしの置き方」など、細かなテーマがいっぱいで、それらはどれも身近にあるのに、これまでスルーしてきたことばかり。

何も特別なところに行かなくても、特別なことをしなくても、身の周りにはいつだってふしぎなことがたくさんあるのだということに気づかされる。
そして、子どもの頃は誰でも持っていた「なんでなんで?」癖を、失っていることにも……。

子どものモノの見方を養うために、また、アイディアに行き詰まった大人などにも、オススメの一冊です。
(田幸和歌子)

福音館書店HP
エキサイト商品検索『町のけんきゅう―世界一のけんきゅう者になるために』

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2007年9月4日のコネタ記事

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