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「おかん力」を考える

本人が望む・望まざるにかかわらず、トシとともにオバさん化は進むもの。
だが、これと「おかん化」というのはまた別で、年齢ではなく、その「立場」「役割」によって、初めて獲得されるものの気がする。

いま、見事な「おかん力」を発揮している人といえば、NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』のお母さん役・糸子さん。彼女、雨が降ってくるのを鼻で嗅ぎわけ、洗濯物を取り込む術を知っていたり、娘の居所もニオイで嗅ぎつける。
また、支離滅裂な娘の話を瞬時に理解し、翻訳する特殊能力も持っているが、これらは彼女が生まれつき持っていた能力とは思えない。
やはり家族を持ち、その人間関係を築き、「おかん」というポジションを得て、初めて得たものだと思うのだ。

「フィクションだから」「そんなバカな」と思う人も多いだろうが、実はこうした「おかん力」って、多かれ少なかれ、子を持つ母親は何かしら持っているものではないか。そんな「おかん力」を、身のまわりの母親たちに聞いてみると……。
「よく母親が『昔は病弱だったけど、子どもを持ってからは寝てもいられないから、丈夫になった』というのを聞いて、嘘だと思ってたけど、いざ自分も母親になったら、本当に全然風邪をひかなくなった」などという人はけっこういた。
また、「昔は平気だったのに、今は赤信号を渡ったり絶対できないし、落ちてるお金も必ず交番に届けるようになった」なんて人も。これは、自分の子が見ているかどうかでなく、「小さい子がどこかで見ていて真似したらいけない」という「大人」としての自覚なのだとか。

他にも、
「子どもとは不思議と体調がリンクしてて、子どもの元気がないときは自分も調子が悪くなる」
「自分自身はボーッとしたタイプなのに、子どもを持ってからは、子どものやりそうな危ないこと、行動パターンだけは予測して、先まわりできるようになった」
「もともと人見知りで、近所の人と話すとかありえなかったけど、子どもを連れてるとよく話し掛けられるから、近所の知りあいが増えた」なんて話す人もいた。

ところで、子どもがあまり好きでないという女性に「自分が子どもを持ったら、愛せるかわからない」なんて話を聞くことがあるが、自分が子どもを持って変わったという人のいかに多いことか。
「子どもが電車の中などで泣いてると、昔は『うるせーな』と思ったけど、いまは『お母さん、困ってるだろうな』『電車が暑くて赤ちゃんも気持ち悪いのかな。可哀想に』などと思うようになった」
「子どもネタに昔は興味なかったけど、いまは無条件に感動するようになった」
「昔は気にも留めてなかったけど、今は公園などで遊具の順番を守らない子、小さい子をいじめる子などを注意せずにいられなくなった」

ちなみに、自分の場合、イチゴやエビフライなどの大好物であっても、子どもにだけは広い心でいくらでも譲れることが我ながら驚きで、「親心だなあ」と自画自賛している(人間、小さすぎ……)。
しかも、それは性差によるものというより、子どもや家族とのかかわり、果たしている役割において養われるようで、場合によっては、お母さんよりお父さんのほうが「おかん力」を持っているという家庭もあるだろう。

「お節介力」「おしゃべり力」「包容力」「忍耐力」などなど、人は「おかん」になることで、子どもからいろいろ教わるのだと思います。
(田幸和歌子)
コネタの記事をもっと見る 2007年12月16日のコネタ記事
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