夫婦のベッド、ダブル派? シングル派?
(上)ホテルのようなツイン。<br>(下)二台のベッドを隙間なくピッタリくっつけられるタイプ<br>(C)フランスベッド
先日、30歳前後の女ともだちと話していたときに「結婚したらどんなベッドを使いたいか?」という話で盛り上がった。

私以外は未婚だったので、あくまで「今後の希望」なのだが、アンチダブルベッド派が意外に多くてビックリ。
その理由は、
「布団を取られそうでいや」
「相手が起きたり、寝返りをうったときに目を覚ましてしまいそう」
「ダブルベッドは狭い」
など。しかし、実際ここ最近結婚した知り合いの夫婦たちは、私も含めみんなダブルベッド派。心理的な理由もあるが、シングルベッドを2台並べると場所を取りすぎるというのも大きい。

最近の動向について、フランスベッド株式会社の広報の方に話を聞いてみると、
「ご結婚だからか、それとも住宅事情からか、理由は定かではありませんが、婚礼の場合(特に都心部では)、ダブルベッドの購入が多いようです。しかしここ数年、若干ではありますがシングルベッド2台をご購入する方々が増えてきているように思います」
また最近では2台のベッドのヘッドボードが一体に見えるタイプ(ホテルのようなツイン)や2台のベッドを隙間なくピッタリくっつけられるタイプに人気があるそうで、同社では写真のような商品も開発したのだそう。

「一方、年齢層の高い方々からは、“別々の部屋で寝たいけど、健康面で何かあった時に困る”というご意見をしばしば聞きます」
そのため近年ではベッドを2台購入し、ベッドとベッドの間を背の高すぎない家具などで間仕切るレイアウトをしている人もいるという。

「設計事務所などでもご年配のご夫妻からのリクエストに答え、このようなご提案をする機会が増えたそうです」

ちなみにシングルベッドにはシングル用の布団を使うのが最適だが、
「キングサイズやクイーンサイズと言った大きなベッドをご使用になる場合でも、掛け布団は各々シングルサイズのものをご用意された方が良い場合があります」
寝相は人それぞれなので、眠っている間に1枚の掛け布団を取り合う場合があり、風邪やケンカの原因となるからだ。

ところでベッド選びで一番のポイントは?
「やはりマットレスです。基本的にベッド(フレーム)とマットレスは別売りなので、好きな物を選んで組み合わせることができます」
またマットレス選びでは、「寝姿勢」が重要だという。
「マットレスはしっくりくるものを選んだのに、今までご愛用の枕を使って寝てみると、“あれ?”と思うことがしばしばあります。逆に枕を厳選して選んだのに、ご自宅のマットレスが柔らかすぎたり、硬すぎたりする場合も同様です」
マットレス・枕・その間のベッドパッドはいわば快眠のための三兄弟。すべてがバランスよく自分の寝姿勢に合うことが大切なのだ。


夫婦によって様々なベッド事情。いずれにせよ、お互いが気持よく寝られるベストなベッドを見つけたいですね。
(古屋江美子)

フランスベッド(株)HP