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お札の国名表記、なぜ「NIPPON」?

お札には「NIHON」じゃなく、「NIPPON」と書かれている。これって、なぜなんだろう?

紙幣を発行する国立印刷局に問い合わせてみると、こんな回答があった。
「それは、ニホンギンコウさんがニッポンギンコウさんだからです」
どういうこと!? そもそも「日本銀行」は「ニホンギンコウ」と読むのか、「ニッポンギンコウ」と読むのか……。よくわからなくなってきて、日本銀行HPで見ると、日本銀行の読み方についてこんな説明があった。
「法律などで『○○と読む』と決められている訳ではなく、また、日本の国名を『ニッポン』と読むか、あるいは『ニホン』と読むのかという問題に似て、二者択一的に決めるのは難しいところです。ただ、お札の裏に『NIPPON GINKO』と印刷してあることもあって、日本銀行では『ニッポンギンコウ』と呼ぶようにしております」
お札が先か、銀行が先か、ニワトリと卵みたいな話になってきたが……。

再度、国立印刷局に問い合わせると、お札に「NIPPON GINKO」と初めて表記された時期について教えてくれた。
「『NIPPON GINKO』と初めてされたのは、明治18年9月に発行された100円札の裏側と、1円札の表と裏です」

では、なぜ当時、「NIHON」でなく「NIPPON」とされたのだろうか。
「明治時代は、東日本では『ニホン』、西日本では『ニッポン』という言い方が主流だったようです。実は、明治時代にお札にかかわっていた人には、大蔵大臣の松方正義、日銀総裁の吉原重俊、大蔵省印刷局長の得能良介の3人で、彼らが薩摩出身者だったため、西日本の発音の仕方『ニッポン』が採用されたのだと言われているんですよ」
幕末〜明治維新ごろの、日本の中の力関係が見えてきそうだが、つまり、当時、お札にかかわっていた人が東日本出身者であったなら、お札の国名表記も「NIHON GINKO」となっていた可能性が大きいということのよう。

ところで、お札に関しては様々な誤解や都市伝説も多い。たとえば、先日、深夜番組で、笑福亭鶴瓶と松嶋尚美がこういった会話をしていた。
「大阪のほうでは、新札が出る確率が高い気がする」
「造幣局が近くにあるからと違うか?」
これ、実はけっこうよく聞く話なのだが、実は誤解であり、日本銀行の広報担当者がこんな説明をしてくれた。
「皆さんよく誤解されるんですが、お札をつくっているのは、造幣局ではなく、国立印刷局です。また、コインをつくっているのが造幣局で、発行するのは財務省。それから、日本銀行はお札とコインの窓口となって出て行く場所なんですよ」

ちなみに、日本銀行は全国に32支店あり、それらを経由してお金が出ていくわけなので、特定の地域のみ新札が多く出回るというのは、あくまで都市伝説のよう。

身近なお金にも、まだまだ知らないことがたくさんありました。
(田幸和歌子)

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