中国ネット大手バイトダンス(字節跳動)の梁汝波・最高経営責任者(CEO)は4月25日の社内文書で、米スキャデン・アープス法律事務所の高準(Julie Gao)シニアパートナーを、最高財務責任者(CFO)に迎えたと発表した。高氏は香港とシンガポールを拠点に活動するという。バイトダンス傘下の動画共有プラットフォームTikTokの周受資(Shou Zi Chew)CEOが、2021年11月にバイトダンスCFOの兼任を辞めて以降、同社CFOの席は約5カ月間空いていた。

高氏とバイトダンスのつながりは深い。同社が創業初期に実施した複数回の資金調達や、TikTokの前身「Musical.ly」とゲーム開発会社「沐瞳遊戯(MOONTON)」の買収に関わった。バイトダンスのゲーム部門「朝夕光年(Nuverse)」が21年に40億ドル(約5000億円)で沐瞳遊戯を買収した際には、高氏のチームが法律顧問を務めている。

バイトダンスがTikTokの中国版「抖音(Douyin」事業を単独で上場させることを検討しているとの噂もあったが、同社は21年4月23日に「上場の条件を満たしていないことが分かった。現在のところ上場の計画はない」と発表している。 背景には、中・米関係の不確実性や規制環境の変化があったとみられる。

同社に近い情報筋は、高氏がCFOに着任したことで、バイトダンスあるいは抖音の上場計画が再始動する可能性があると指摘した。

(36Kr Japan編集部)