日本発Vチューバー「Vox Akuma」、中国のライブ配信で投げ銭2000万円。運営会社は来月東証に上場

タオバオ(淘宝)、bilibili(ビリビリ動画)、中国版TikTok「抖音(Douyin)」など中国の電子商取引(EC)やコンテンツプラットフォームにVチューバー(=バーチャルアイドル、CGキャラクターの動画配信者)が登場するのは珍しくなくなった。

日本のエンターテイメント系スタートアップ「ANYCOLOR(旧・いちから)」が運営する英語Vチューバー集団「NIJISANJI EN」に所属する「Vox Akuma(ヴォックス・アクマ)」が今月6日夜、ビリビリ動画(bilibili)で初めてライブ配信を実施した。当日は100分ほどの配信で111万元(約2100万円)を売り上げた。bilibiliの集計データによると、今回のライブ配信に投げ銭をした視聴者はのべ3万9411人、コメントを投稿するなど何らかの反応をした視聴者のうち投げ銭をした割合は73%を超えたという。今月10日時点で、Vox Akumaのbilibiliでのフォロワー数は85万7000人に上った。

これまで中国のバーチャルアイドル業界では女性グループ「A-soul」などが人気の中心で、男性が人気になったことはなかった。しかしVox Akumaの人気が高まったことで、Vチューバーの収益力が実証され、同時にVox Akumaの運営元ANYCOLORも注目されている。

Vチューバー業界初の上場企業

ANYCOLORは約200人のVチューバーを擁する。同社は先月28日、東京証券取引所グロース市場への上場が承認され、予定通り行けば今年6月にVチューバー業界初の上場企業となる。Vチューバーとは「Virtual YouTuber」の略称で、元々はバーチャルキャラクターを使ってYouTubeで活動する配信者を指していたが、現在はYouTube以外で活動するバーチャルライバーやバーチャルアイドルを指すこともある。