中国の車載電池メーカー「蜂巣能源科技(SVOLT)」が、独ブランデンブルク州での工場建設計画を中断したことが分かった。「現在の自動車市場の大きな変動」と「大口取引先のプロジェクト遅延」が理由だという。

この大口取引先とは、独BMWを指しているとみられる。このほか、SVOLTが独ザールラント州で進めている工場建設計画も環境保護などが課題となり、延期を繰り返している。

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SVOLTの前身は、中国自動車大手の長城汽車(GMW)が2016年に設立した駆動用バッテリー事業部で、18年に独立運営を開始した。車載電池業界団体の中国汽車動力電池産業創新連盟(CABIA)によると、24年1~4月のSVOLTのバッテリー搭載量は4.02ギガワット時(GWh)で、中国6位の車載電池メーカーとなっている。

同社と深い関係にある長城汽車も、独ミュンヘンにある欧州本部を8月に閉鎖することが明らかになったばかりだ。欧州では電気自動車(EV)の販売が減速していることに加え、中国製EVの輸入関税が引き上げられる可能性も高まっている。

これらの事実が中国自動車関連企業の欧州事業縮小につながっているとみられる。

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(36Kr Japan編集部)