中国本土で15日に公開された日本の人気バレーボールアニメ「ハイキュー!!」の劇場版「ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」は初日の興行収入が5千万元(1元=約22円)を超え、レビューサイト「豆弁(Douban)」で10点満点中8.9点と高ポイントを獲得した。「90後」「00後」(1990~2000年代生まれ)を中心に鑑賞ブームが巻き起こっている。


 
国内の複数の映画館は同作のファンの期待と熱気に包まれた。ロビーでは作品と同じデザインのユニフォームを着た人や作中のキャラクターのコスプレをした人たちでにぎわった。上映開始時間のかなり前から劇場を訪れ、宣伝ポスターの前で記念撮影をするなど、ファン同士の交流を楽しむ人も多かった。
 
広西チワン族自治区南寧市にあるシネコン、南寧民族影城の従業員によると、公開初日には1579人がチケットを予約購入した。劇場ではポスターやポストカードなど記念品を数百点準備したが、同日午後には残りわずかになってしまったという。
 
各地で「ハイキュー!!」の漫画やアニメのファンたちが鑑賞グループを作って、ユニフォームを着たり、関連グッズを身に着けて合同で鑑賞する姿が見られた。
北京市に住む映画ファンの女性、麦(ばく)さん(26)は朝早くから、市内にあるシネコン耀莱成竜国際影城を訪れた。麦さんは「館内には作中のキャラクターに関連した立て看板や、キャラクターと記念撮影ができるパネルがたくさん置かれていた。とても盛り上がっていて、記念品を受け取る場所にも長蛇の列ができていた」と語った。
 
中国のオンラインチケット販売大手、猫眼娯楽が運営する興行データ分析アプリ「猫眼専業版」によると、同作の興行収入は公開初日の15日時点で5026万元、翌16日午後9時時点で累計6千万元に上った。観客は20~24歳が多数を占めた。
 
2023年には、日本の人気バスケットボール漫画「スラムダンク」の映画版「THE FIRST SLAM DUNK(ザファーストスラムダンク)」が中国で大ヒット。
公開初日の興行収入は1億元を超え、輸入アニメ映画の前売り券販売記録を更新した。スラムダンクとの出会いから約30年、中国の「80後」「90後」(1980~90年代生まれ)が青春時代の思い出と共に、映画館に大挙して押し寄せた。
 
「ハイキュー!!」は14年にアニメ版が放送されて以来、中国の各プラットフォームで高い評価を得ており、同作4期とも「豆弁」で9.5点以上の高ポイントを獲得している。10年以上が経過し、すでに完結している作品だが、ここ数年は注目度が高まっており、関連商品も高い人気を誇っている。アニメ放送開始10周年を機に劇場版が公開されたことで、「90後」「00後」のファンを中心にブームが再燃している。
 
日本のアニメ映画はここ数年、中国のファンの間でますます人気になっている。
新海誠監督の「すずめの戸締まり」が興行収入8億元を達成したほか、「スラムダンク」や宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」、藤子・F・不二雄の漫画「ドラえもん」を原作とする「STAND BY ME ドラえもん(スタンドバイミー ドラえもん)」はいずれも中国の映画市場で成功を収めている。(新華社南寧)

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