中国のロボットメーカー「楽聚智能(Leju Robotics)」が10月28日、ファーウェイと共同開発した人型ロボット(ヒューマノイド)「誇父(KUABO)」を発表した。ファーウェイの独自OS「HarmonyOS」と大規模言語モデル「盤古(Pangu)5.0」を搭載した中国初の人型ロボットとなる。

KUABOは11月2日、広東省深圳市で開かれた第15回全国運動会のトーチリレー出発式に「0号ランナー」として登場し、大きな注目を集めた。次世代通信規格「5G-A」との安定接続と新たな運動制御アルゴリズムにより、遠隔操作や技術スタッフの伴走に頼ることなく、確かな足取りで決められたコースを走り切り、人間のように自然な動作で次の走者にトーチを手渡した。

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楽聚智能は2016年設立。深圳市に本社を置き、スマートロボットの開発・生産に注力している。2025年9月に旧社名の「楽聚機器人」から現社名に変更し、10月22日にプレIPOで約15億元(約330億円)を調達したと発表。10月30日には上海取引所でのIPOに向け、上場指導を申請している。

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*1元=約22円で計算しています。

(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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