ドイツ医薬・農薬大手バイエルの経営委員会委員であり、医療用医薬品部門の代表を務めるシュテファン・エルリヒ氏はこのほど、ベルリンで開催された「中国イノベーションデー」イベントで、新華社のインタビューに応じ、中国がすでに世界のバイオ医薬品分野の「イノベーション発信源」となり、世界の健康事業により多くの革新の原動力をもたらしていると述べた。また、多国籍製薬企業が中国のイノベーショ体系との融合を深めているとした。
同氏は、中国が2016年に発表した「健康中国2030計画概要(健康中国2030)」で具体的な数値目標が示されて以降、社会全体の健康レベルが向上していると評価。中国が近年行った基層医療サービスの対象範囲の拡大で得た進展が印象に残っていると述べた。「医療サービスは大都市から農村地域に広がり、良質な医療資源が東部地域から西部地域に広がっている」とし、中国は国土が広く、現在「より合理的な資源分配の流れ」が形成されつつあり、国民が高度な医療サービスを受けられるようになってきたと語った。
また、中国の医療システムの整備や、国民の健康に対するニーズの高まりを受け、中国市場の重要性がさらに強まっていると同氏。「中国は一貫して私たちの極めて重要な市場であり、バイエル医療用医薬品部門の世界第2の市場である」と紹介した。
エルリヒ氏は今後の中国戦略について、中国市場とイノベーション・エコシステムの魅力が高まるにつれて、バイエルは今後も対中投資を拡大する意向と説明。中国でのビジネス、製造部門の展開を強化するだけではなく、イノベーション・研究開発向け投資もさらに拡大し、現地の研究開発スタッフ採用を拡大する計画とした。
同氏は、中国のバイオ医薬品イノベーションの世界的影響力が着実に高まっていると評価。世界で研究中の新薬の約3分の1は中国のもので、今後、世界的影響力を持つ中国のバイオ医薬品企業がさらに誕生するだろうとの見通しを示した。
さらに、中国が大きな進展を遂げる中、ドイツ、さらには欧州と中国間で生命科学分野の協力の余地がさらに広がると予想。政府間で関連分野の交流や相互信頼を強化することも、双方の学術界や産業界が連携してイノベーションを進めることも、今後ますます重要になると語った。【新華社ベルリン】
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