<ニッポンハムレディスクラシック 最終日◇14日◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇6602ヤード・パー72>
首位から出た河本結は、逆転を許し涙を流した。悔やんだのは優勝争いも佳境に入った終盤の一打。
迷いの中で放ったショットは無情にもこの日唯一のボギーを誘い、優勝戦線から滑り落ちた。
唇をとがらせる河本結【写真】
緻密な計算式が狂いを見せたのは15番パー4。「前半はいいプレーが続いていたけど、後半に入ってからは林に行ったり。ようやくフェアウェイに行った15番で波に乗ろうと思ったところでした」と、思い出すだけでもこみ上げるモノがあった。
セカンドショットはエッジまで103ヤード、ピンまでは110ヤード。通常なら48度のウェッジでギリギリ届くところを「ピッチングウェッジでハーフショットをしようと思ったら、20mくらいの下りでアゲンストのパッティングが残ってしまって」と大オーバー。
痛恨の3パットボギーを喫し、流れをつかむどころか失って、ツアー2勝目を手放してしまった。
ホールアウト後は涙を流したが、自身の失敗を気丈に振り返った。「自分を信じることができなかったのが敗因ですね。インではなかなかパッティングもはいってくれず、いいパーを取りながらだったので、15番だけはやり直したいですね」と悔いの残る一日となってしまった。
負けたとはいえ、トータル12アンダーの2位タイ。これで賞金ランキングも5位に浮上したものの、V逸の悔しさは拭えない。
勝負の最終日には赤いウェアを着るのが定番だが、「赤を着ても勝てない…」と一瞬だけ下を向いた。しかし、そんな悔しさと経験を糧にするのが河本流。「この位置にいることが大事だと思っていますし、また優勝争いできるようにしたい」。最後は前を向いて、笑顔で次戦の活躍を誓った。(文・高桑均)


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