プロゴルファーを目指す女子たちの戦いがいよいよスタートする。第1次、第2次、そして最終と、3ステージからなるプロ入りへの登竜門・プロテスト。
2021年からは、これに合格して正会員になることがQT(予選会)への出場条件(一部除外規定あり)になる予定のため、人生を左右するといっても過言ではない舞台だ。
昨年合格のシブコ ういういしい!【写真】
今年は、アマチュアとして華々しい実績を誇る安田祐香や吉田優利、西村優菜、古江彩佳といった、この春に高校を卒業した面々がそろって受験予定。直近の戦績によって、スタートするステージはさまざまだが、大きな注目を集めるのは間違いない。
また、今年から規定変更により、現在の高校3年生も受験可能となった(受験資格は、『最終プロテスト開催年度4月2日時点で満17歳以上の女子(出生時)』)。そのため、6月の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」優勝の西郷真央ら、こちらも強豪勢がそろって受験する予定だ。
きょうからスタートする第1次予選は、AからEまでの5地区で9月上旬まで開催。
9月下旬から3会場でスタートする第2次(3会場)を経て、最終プロテストが11月5日からスタートするが、受験者用の規定をホームページで見てみると、知られざるものが多い。
まず受験料だが、第1次予選が4万円、第2次予選が6万円、そして最終プロテストが10万円(いずれも消費税別)となっており、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が設けるマイページ(LPGAがTP登録者及び臨時登録者のために開設するLPGAトーナメント専用ウェブサイトをいう)の手続きに従い、クレジット決済かコンビニ決済で支払いを行う。
また、プロテスト規定のなかには、受験資格などとともに、ルールとマナーの項目の記載もあるが、意外に知られていないものも…。なかには、
『選手は、LPGAプロテスト会場に来場する際は、必ず上着(ブレザー、ジャケット等)を着用しなければならない。またスニーカーは着用してはならない』、『日本語対応に支障がある選手は、日本語の通訳ができる通訳者を帯同しなければならない』
といった項目も含まれている。
ちなみに各ステージの受験資格は下記の通り。
きょうから3日間にわたり行われる第1次D地区(兵庫県・有馬ロイヤルゴルフクラブ)には、プロツアーでも活躍を見せる古江や西村の姿もあり、例年になく、大きな話題を呼びそうだ。
【受験資格要件】
■第1次予選
受験資格要件は無いが、JGA/USGA HDCP Index5.0以下程度の実力を有する者を推奨する。
■第2次予選
(1)前年度最終プロテスト出場者
(2)第1次予選からの進出者
(3)上記以外でLPGAが承認した者
■最終プロテスト
(1)当該年度TP単年登録者 
(2)過去3年間及び当該年度の最終プロテストの第1日目の4週間前の日の属する週の日曜日までに開催された日本女子アマチュアゴルフ選手権の優勝者(ただし、本号による最終プロテストの受験は1度限りとする。)
(3)過去3年間及び当該年度の最終プロテストの第1日目の4週間前の日の属する週の日曜日までに開催された日本女子学生ゴルフ選手権の優勝者(ただし、本号による最終プロテストの受験は1度限りとする。)
(4)過去3年間及び当該年度の最終プロテストの第1日目の4週間前の日の属する週の日曜日までに本戦が開催された日本女子オープンゴルフ選手権のローアマチュア(ただし、本号による最終プロテストの受験は1度限りとする。)
(5)前年度の最終プロテストの第1日目の属する週の月曜日から、当該年度の最終プロテストの第1日目の属する週の前週日曜日までに本戦が開催されたステップ・アップ・ツアー各競技の優勝者(臨時登録者を含む。

(6)第2次予選からの進出者
(7)上記以外でLPGAが承認した者

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