最終18番で50cmほどのウィニングパットを沈めると、歓声に応えるように振り上げたガッツポーズは、思いのほか小さかった。
石川遼のクラブセッティング【写真】
2位に3打差をつけて迎えた最終日。
4日間首位に立ち続けての完全勝利。にも関わらず、「日本プロゴルフ選手権」で見せたような力強いガッツポーズはない。大会初日、22日(木)の朝に義理の母ががんのため他界し、試合に出るべきかどうかをギリギリまで悩んでいた。家族で話しあい、妻の後押しもあって出場を決めたが、開幕を迎えても「気持ちを持っていくのが難しかった」と明かした。
同級生の妻の母は、中学生の頃から知っている。病気が発覚したのは約1年前。
試合に入ればプレーに集中することができたが、優勝を目前にした18番で、義母のことが思い浮かんだ。「見てくれているかなと思った。
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