<日本女子オープンゴルフ選手権 2日目◇4日◇COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース QUEENコース(三重県)◇6479ヤード・パー72>

同学年でプロテスト合格も一緒。ジュニア時代からしのぎを削ってきた二人が、上位で決勝ラウンドに進む。
トータル11アンダーで単独2位の大里桃子と、トータル7アンダー・9位タイの渋野日向子だ。
先週同組が実現 ホールアウト時のハグが情熱的すぎてやばい!【フォトギャラリー】

大里にとって2位以上で決勝ラウンドに進むのは、昨年の「アース・モンダミンカップ」での2位タイ、初優勝を果たした「CAT Ladies」以来3度目。初日に続きこの日も大きくスコアを伸ばす6バーディ・1ボギーの「67」。残り2日で、ビッグタイトルを追いかけることになった。

対する渋野は、今年の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でツアー初優勝。その後の活躍は周知の通り。
国内二つ目のメジャータイトル獲得に向けて、不満の残る5バーディ・3ボギーの「70」で、大きく伸ばすことはかなわなかった。

序盤からスコアを伸ばしていった大里が常にリーダーボードの上位にいるのを見た渋野。「(常に)気にしていました。いちばん大里桃子を見ていたんですけど、『やべーな、やべーな』と思って。自分の親友がボードに上がっていると、頑張らないといけないと思う」と、大里を意識。結果的に2日間で4打の差を開けられたが、「残り2日あるので、チャンスはあると思います」と、ただただ黙って見ているわけではない。


一方の大里は、「常に(リーダーボードに)いるので、『またか』っていう感じで、そんなに気にしていないです」と、上位常連の渋野の姿は気にしないという。さらには、人のことを気にする前に、まずは自分のゴルフに集中することが先決。「追いつかれないように頑張ります(笑)」と、渋野には影を踏ませずに、逃げ切る構え。

大里の現在の賞金ランキングは58位。2年連続賞金シードを守るためにはあと一歩のところ。「結果にこだわらず、一つひとつ丁寧に積み重ねていけばついてくる」と調子上向きのゴルフを継続するのみだ。


本大会の決勝ラウンドは全組1番から、二人ひと組のスタート。先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」2日目には同組となっているが、そのときは3サム。「2サムで回ったらおもしろいんだろうなと思ったけどダメだった」と、親友同組対決は実現しなかったが、3日目次第では最終日に相まみえる可能性も出てくる。それが最終組となれば、こんなドラマはない。まずはムービングデーを上位のまま乗り切って、同組決戦の日曜日に持ち込みたい。(文・高桑均)

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