<スインギング・スカーツLPGA台湾選手権 2日目◇1日◇ミラマーゴルフ カントリークラブ(台湾)>
ポイントランキング60位以内までが出場できる最終戦に向けて、現在同ランキング65位の横峯さくら。上位進出を目指すなかで初日、2日目をトータル4オーバー・63位タイとし、苦しい展開で週末に入る。

横峯さくらの頑張る理由【動画】
初日は最終ホールで2度ペナルティエリアにつかまりまさかの「+4」。流れに乗りそうで乗れないプレーだったが、ホールアウト後、急きょアイアンセットを総入れかえ。ドライビングレンジの横にある台湾ミズノのワークショップに置いてあったアイアンセット『MP-20 MMC』(日本では『ミズノプロ520』)を手に取り、チェンジを決断。「ここ何年も自分の理想のフェードが打てなかったのが、良くなりました」と、笑顔での第2ラウンドスタートとなった。
10番スタートの出だしでバーディ。前半を3アンダーとしハーフターン。
折り返し後の3番でもバーディを奪い、その後2ボギーを叩くも8番で再びバーディ。いい流れで最終ホールに臨んだが、初日の18番で入れた池の対岸にある9番でも同じ池につかまりダブルボギー。「71」と1つスコアは伸ばしたが、大きく順位を上げることはかなわなかった。
それでも表情には明るさが宿る。今年はクラブ契約フリーの立場でさまざまなクラブをテストしてきたが、納得のショットが得られないままきてしまった。それがここに来て、「アイアンでもいいフェードが打てるようになりました」と、台湾で出会ったニュークラブが横峯本来の球筋を取り戻すきっかけとなった。

「あと2日間あるので頑張ります」と、巻き返しを図るには十分なホール数。今季からスポンサーにつく長野県にあるキノコ製造のホクト株式会社は、先日の台風19号による浸水被害で大打撃。沈痛な面持ちで「ホクトさんはじめ、台風被害を受けた皆さんのために頑張りたい」と強い気持ちで臨んでいる今大会。このまま下位で終わらせるわけにはいかない。(文・高桑均)


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