<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 初日◇28日◇宮崎CC(宮崎県)◇6535ヤード・パー72)>
6年前の本大会。地元宮崎県出身の大山志保が優勝したとき、アマチュアだった柏原明日架は、興奮の渦に包まれた会場を見て感動した。
「その場の雰囲気を見ていて、すごく熱くなっていたので、そういう風に宮崎を熱くさせたいという気持ちもありますし、地元を盛り上げられたらいいなと思っています」。大会前に語った抱負は、現実の物となるのか。
まるで女優 柏原明日架の清楚なドレスアップ【写真】
初日は朝から冷たい雨と風がコースを襲った。気温も下がり冷え込みがきつい1日。柏原のゴルフもボギーが先行。それでも地元の応援を味方につけ、その後は4バーディ・1ボギー。
2アンダーの3位タイで初日を終え、笑みを見せた。
「スタートのときは鳥肌が立ちました。ここに帰ってきて良かった。宮崎に生まれて良かった」という気持ちの高まりとともに出た初日は、序盤こそ苦戦したが、熱い応援を背に徐々にヒートアップ。「耐えられて、最後にご褒美が来た感じです」と16、17番で連続バーディ。歓声を浴びてホールアウトを迎えた。

2年前に初出場を果たしたときは賞金ランキングでの出場。「勝って戻ってきたかった」と奮起し、今季は初優勝に加え、2勝目ももぎ取り戻ってきた。若手が台頭し、自身を中堅と位置づけるなか、待望のツアー優勝を果たし自信も深めた1年。目標としてきた大会で好発進を果たすことには成功したが、「悔やまれる1打もあったし、もったいないものも残っている」と、それでもまだまだ満足はしていられない。
「舞台は整っているので、あとは自分次第。今年はここまで70点。
優勝すれば100点の年にできます。というか100点を超えますね」と、見据えるのは頂上。大山優勝から6年。今度は柏原が、宮崎を熱狂させる番だ。(文・高桑均)


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