25日に全国で緊急事態宣言が解除されるよりも早く、星野陸也が住む茨城県は14日に解除が発表された。国内男子ツアーはいまだに再開の目途が立たない状況が続いているが、5月12日に24歳の誕生日を迎えた星野はどうすごしていたのか、リモート取材を行った。

プレッシャーがかかったときに本人も実践! 星野陸也の連続素振り【動画】
「緊急事態宣言が解除されるまでは、いつも行っている練習場が閉まっていたので、ゴールデンウィーク中はゴルフはしていません。ちゃんと自粛をしていました」という星野。ゴルフを一度リセットするために、あえて練習もラウンドも行わなかった。「本当にゆっくりしていました」という星野がゴールデンウィークに毎日していたのは卓球だった。
「僕は中学校のときは卓球部でした(星野の中学校にゴルフ部がなかった)。サッカー部と迷ったんですけど、ゴルフの練習もあって、団体競技だと融通が利かないので、卓球部を選んだんです」。
中学校時代、メインはもちろんゴルフだったので、卓球では目立った成績を残していない。それでも当時は「卓球にすごくはまっていた」という星野。
以来、卓球愛はずっと続いていて、プロ転向2年目に「いつでも卓球ができるように」と、1万4千円のラケットを買って、最新のラバーに貼った。今年に入って、国際規格の卓球台をネットで購入。「久しぶりに卓球をやったらすごく楽しかった。暇すぎたのでサンドウェッジに卓球のラバーを貼ってやったりもしました」とうれしそうに語る。
相手は「お父さんとかお母さんとか」と、自粛中は家族で卓球を楽しんでいた。
はまっていたのは卓球だけではない。スペアとなるクラブ探しも。「僕の5番ウッドは10年くらい前の古いモデルなので(2009~2010年に発売されていた初代スリクソン Z-TX)、割れてしまったらすごく困るんです。過去にドライバーのヘッドが割れて苦しかった時期を2回くらい経験しているのもあります。中古ショップで探したりとか、知り合いの人にもらったりして、いま家に5個くらい5番ウッドのヘッドがあるんですよ。
シャフトも同じにして、エースと同じように打てるものが、ようやく3つ完成しました」。
その3本の5番ウッドを見せてもらうと、ヘッドに貼る鉛の量は微妙に違っている。「ヘッドもシャフトも同じなんですけど、やっぱり個体差があって、同じD2のバランスでもヘッドの重さが一本一本違うんです。ボールを打つと重さが変わってしまうので、素振りをしながら鉛を貼って調整しました」。おそらく一般ゴルファーには違いはわからないだろう。星野は0.5グラム単位でヘッドの重さにこだわっている。

「エースクラブのスペアができたので、シーズン中に何かあってもすぐに交換できる。試合が始まってから、いちいち素振りをしてヘッドを選んでいたら、集中して練習する時間がなくなっちゃいますからね」。ゴルフから距離をおいていた時期ではあったが、しっかりシーズンに向けて道具の準備を進めていた。「ある程度リラックスできたので、そろそろ本格的にゴルフの練習を再開します。自粛期間にやっていたことを生かして、後半戦のプラスになればいいかなと思います」。
ツアーが再開されれば、「目標は日本ツアーで年間複数回優勝すること。
それで世界ランキングを上げて、(メジャーやWGCなど)出られる試合に出たい。そしてアメリカツアーに挑戦したいです」と目指すところは大きい。この5月の準備が、未来につながるかもしれない。


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