<ZOZOチャンピオンシップ 2日目◇23日◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073ヤード・パー72>
石川遼の試みが実を結びつつある。初日こそ「73」と出遅れたが、この日は6バーディ・ノーボギーの「66」をマーク。
首位とは9打差ながら、トータル5アンダー・48位タイに浮上して週末を迎える。
何が変わった? 石川遼の最新スイング【連続写真】
「(シャーウッドCC)敷地面積が少し狭い。今週はアイアン。セカンドショット以降で組み立てる、そういうゴルフが求められる」と考察していた石川。その言葉通り、初日からむやみにドライバーを握らず、グリーンまでの距離を“逆算”して挑んだが、それがこの日は“ハマった”。
「(バーディを奪ったパー5)13、16番は1メートルくらいにつけられた。
(ティショットを)ドライバーで打って(3打目が)70ヤードに入るのと、5番ウッドで100ヤードに入るのと考えたら、自分の中で70ヤードの距離感はすごく難しい。5番ウッドで(残り)110とか、4番アイアンで140とか、そういうことも視野に入れながらマネジメントをしています」
2日目のドライビングディスタンスは“243ヤード”と、石川にしてみれば控え目な数字だ。ただし、パーオン率は77.78%と高水準。ストロークスゲインドパッティング(パットの総合指標)も2.991と高い数値を記録した。徹底したマネジメントが功を奏した。
石川といえば攻撃的なゴルフでバーディを奪うプレーが身上だが、その半面、ボギーがかさむことも少なくなかった。
「バーディとボギーは紙一重のところがある。自分の中でずっとそういうプレーをしてきた。(これまでは)その日ハマればいいスコアだけど、次の日どうなるかわからないという感じのゴルフだった。田中(剛)コーチと話し合いながら、徐々にですけど、自分のプレースタイル(が見えてきた)。リスクをとるときはとるんですけど、とる必要のないリスクはとらない」
週末も理想のゴルフを追求する構え。「このコースで優勝するには攻撃的なゴルフがはまらないと難しいのかもしれないですけど、自分はまだまだそういった次元で考えられる状態ではないかな。
新しいことにも取り組み始めましたし、これからだと思う」。伸ばしあいの様相を呈するエリートフィールド。さらなる高みを見据える石川は、静かに、着実に牙を研ぐ。

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