
国内男子ツアー「サン・クロレラ クラシック」。トータル14アンダーの単独首位からスタートした池田勇太が苦しみながらも逃げ切り今季初優勝。ツアー通算9勝目で来週からスタートする「WGC-ブリヂストン招待」、「全米プロゴルフ選手権」の米国2連戦へ弾みをつけた。
勇太“64”で首位浮上も「誰が勝つか知ってるのは神様だけ」
3日目の“64”から一転この日は“72”のパープレー。数字からもこの日苦しんだのが見て取れる。「本当に運に見放されてると思った。バンカーに入れば目玉だったり、アゴが近かったり。ガマンしかないとキャディとも話していた」7番でバーディを奪ってからは、まさにガマンの展開。13番では3パットでボギー、続く14番ではセカンドがバンカーで目玉となりボギーを叩くと、15番で序盤のトリプルボギーから盛り返してきた平塚哲二に並ばれた。
しかし、「今日は平塚さんはしつこいだろうと思っていた。キーは平塚哲二だと」覚悟を決めて最終日に挑んでいた池田にあせりはなかった。勝負どころの17番で5メートルを沈め一歩抜け出して最終ホールを迎えると、最終18番では先に打った平塚がカップをなめるスーパーショットで1メートルにつけたのに対し、「動揺とかはなかった。俺も打てば寄るだろって感じだった。冷静でしたね」185ヤードを6番アイアンでピン手前1.5メートルにピタリ。苦しんだ今大会でも抜群の勝負強さを発揮して優勝をもぎ取った。