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世界基準の飛距離を持つ大学生、河本力の330ヤードドライブ【連続写真】
黒宮 体が強くて柔らかいから、トップのポジションで(世界アマチュアランキング1位の)中島啓太くんよりも1個先まで回っている。中島くんにブースターを積んだら、きっとこんな感じになりますよね。
編集部 目澤さんは姉の河本結プロだけでなく、弟の河本力さんも指導されていますよね。コーチから見ていかがですか。
目澤 19年に比べるとだいぶバランスが良くなりましたね。左足がめくれなくなった。以前はフォローでもっと左足が引けていたんです。
編集部 距離的にはキャリーで300ヤードは行っていますよね?
目澤 キャリーで305~308ヤードくらい。ランが出れば330ヤードって感じですね。
編集部 やはり右腕を短く使いながら、左腕をグリップエンド側に引き上げるインパクトの形がすごいですよね。中島啓太さんのスイング解説でも出ましたが、この左腕の『ハイハンド』があるから、ロフトを立てながら打ち出しの高さを確保できる。
目澤 そうです。なかなか真似はできないですけどね。「林から100ヤードくらい先に出してください」って言われたらできるかもしれないけど(笑)。
黒宮 切り返しからダウンスイングの下半身の使い方は、本当にお姉ちゃんの河本結さんと似ていますね。リキくんにスカートを履かせて上半身を隠したら、見分けがつかないかも。
目澤 そうとうお姉ちゃんに仕込まれていますから(笑)。僕よりも厳しく言われているみたいで。
黒宮 骨格が似ていると、動かし方とかも似てきますからね。でも、まだガンガン振らせたいし、こぢんまりとまとめたくない。教え方が難しいですよね。
目澤 ドライバーはこういう感じで練習させていますけど、2番アイアンでは同じように打たせてない。
編集部 2番アイアンでもツアープロのドライバーくらい飛んでいますね。
目澤 ドライバーも(ツアーで戦っていれば)勝手に小さく振るようになる。別にいまは大きく振っていたら良いかなと思っています。それでも上体が右に倒れないように改善しました。
【河本力が“330ヤード”飛ばせる理由】
・体が強く柔軟性が高いので、トップで深く捻転できる
・左腕を引き上げる『ハイハンド』でインパクト効率が高い
・河本結仕込みのダウンスイングで上体が右に倒れない
■目澤秀憲
めざわ・ひでのり 1991年2月17日東京都生まれ。日本大学ゴルフ部出身。世界最先端のゴルフ理論に精通し、16年には日本に数名しかいない、TPI(Titlist Performance Institute)Level3 GOLF & JUNIORを取得。河本結・河本力の姉弟や、有村智恵のコーチを務める。そして今年から松山英樹と契約し、さらなる飛躍が期待される若手プロコーチの一人。FIVE ELEMENTS西麻布店のヘッドインストラクターとしてアマチュアへのレッスンも行っている。
■黒宮幹仁
くろみや・みきひと 1991年4月25日愛知県生まれ。日本大学ゴルフ部出身。12年の「日本学生ゴルフ選手権」では同学年の松山英樹に次いで2位となった。そのとき、ティショットの調子が悪くても対応してくる松山のすごさを目の当たりにして、インストラクターの道へ。現在は松田鈴英や梅山知広のコーチを務める。指導者となったいまも、ドライバーでは300ヤード以上の飛距離を誇る。黒宮ゴルフアカデミー主宰し、豊田市を中心にレッスン活動を行う。
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