国内女子ツアーは3月4日から始まる「ダイキンオーキッドレディス」で2021年の初戦を迎える。新型コロナウイルスの影響で20年と21年のシーズンが統合になったため、現在はオフという名の中断期間。
そこで女子プロは何に取り組んでいるのか。上田桃子に聞いてみた。
上田桃子の美しすぎるドレス姿
例年なら1月からハワイで合宿を行い、その後は国内で合宿を張ってきた上田だが、今年はハワイ行きを断念。師事する辻村明志(はるゆき)コーチら“チーム辻村”のメンバーとともに、宮崎など国内を中心に練習に取り組み汗を流してきた。
07年に5勝を挙げて賞金女王を戴冠。その後も勝ち星を重ね、米国女子ツアーにも挑戦した。
14年の日本ツアー復帰後は、同年2勝、17年に2勝、そして19年にも2勝と1年で複数回優勝を固めてきたが、昨年は勝利なし。6月に35歳になる上田にとって、今年は大きな意味を持つことになる。
温暖な宮崎での合宿で、上田の表情は明るさを増すと同時に、引き締まっている。「テーマとして心技体バランスよく鍛えることが大事だと思っている。技ばかり鍛えても心が整っていなければだめだし、それを仕上げたい。そして優勝を勝ち取りたい」と、チーム辻村の若手の基本ともなるべく、“バランス”を大事にツアー再開の時を待っている。

「いつもならショット中心に行っているが、今年は走り込みをしてトレーニングも行っている。アプローチやパターなどショートゲームにも重点的に取り組んでいます」。ショットメーカーのイメージが強い上田だが、技術的なポイントに挙げたのはショートゲーム。隙のないゴルフで国内ツアー15勝目を目指し、さらに上積みする構えだ。
黄金世代やプラチナ世代など若手の台頭が著しい女子ツアーのなかでもひときわ輝く存在へ。「粘り強いゴルフを見せられたらと思います」。
ベテランらしく味のあるプレーを見せてくれるはずだ。

■上田桃子の今季成績とプロフィール
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