13日午後11時過ぎに福島県沖を震源とする地震が発生したことで、東北地方のゴルフ場でも被害を受けていることが分かった。福島県郡山市にある「郡山熱海カントリークラブ」では、レストランのグラスが割れるなどしている。

2011年の東日本大震災では閉鎖に追い込まれるゴルフ場も多かった福島県いわき市も、震度5強の揺れが観測されたが、浜通り(福島県東部)の海寄りにあり、常磐道いわき勿来(なこそ)ICから10分程度で過去に「大王製紙エリエールレディス」などの開催実績がある「五浦庭園カントリークラブ」では、14日も通常通り営業された。
支配人の小野勝哉さんは、「コップ1個・皿1枚の被害もありませんでした。電気や水道といったインフラにも問題がなく本当に良かったです。(浜通りの)山寄りのコースでは食器が割れる被害もあったようですが、問題なく営業しています」と話す。
小野さんは翌日のコース運営に備え就寝中だったため、地震発生に最初は気づかなかったが、「揺れが長いと感じた」。深夜のうちに同コース取締役がコースや建物の点検を行い、今朝になり明るくなってから改めて確認したところ、異常はないことから営業を決定した。

朝から近隣の利用客と思われる人からは、営業に関する問い合わせも数件あった。一方で揺れの激しかった相馬市、宮城県などからは、自宅の片づけや、常磐自動車道の土砂崩れなどによる通行止めで行けないなどのキャンセルも出た。
なお、一部情報によると宮城県ではクラブハウスの天井が落ちたとも伝えられている。