20年と21年のシーズンが統合されるなか、日本女子プロゴルフ協会(以下JLPGA)は、「より多くの選手に活躍の場を広げられるように」との観点から主催者と話し合い、2月15日時点で14試合の出場人数を増枠した。それに併せて行われたのが、予選カット順位の引下げだ。
これまで予選カット順位は、出場人数に合わせて規定で定められていた(119人以下は50位タイまで、120~143人は60位タイまで、144人は70位タイまで)。その規定を「2021年に限り、主催者等とJLPGAが合意した場合、決勝ラウンドへの進出人数を増やすことができる」と変更された。
JLPGAのトーナメントでは基本的に決勝ラウンドに進出しなければ賞金はもらえないため、1人でも多くの選手に賞金を分配する狙いもある。ただし、予選カット順位が引き下げられると賞金の分配も変わってくる。細かい計算式は割愛するが、トップ10に入った選手は予選突破人数がどれだけ増えようが変動はない(優勝賞金はほとんどの大会で総額の18%)。一方で、11位以下は予選突破人数が1人増えるたびに0.01%減る計算となる。それだけに、これまで以上に「トップ10」の価値は高まったといえる。