「なぜだかわからないが、きょうは私の日ではなかった」。2位に2打差をつけて首位でスタートしたリー・ウェストウッド(イングランド)だったが、4バーディ・4ボギーとスコアを伸ばすことができず、ジャスティン・トーマス(米国)に逆転を許して、優勝が手からこぼれ落ちた。
「年齢のことを言うのは嫌い」というウェストウッドは、来月24日が48回目の誕生日。「年齢は私に追いついてきている。きのうは足が少し疲れて弱くなってきたような気がしたが、きょうは足が着いている感じがしなかった。2、4、11番ホールのティショットは貧弱なもので、16番ホールからは長いクラブがヒットしなかった」。
2、4、11番ではいずれもティショットを右に曲げ、2、4番はボギーとした。
「私はいくつかの素晴らしいパーセーブと、いいパットを沈めた。17番の3パットは残念だったが、丘の向こうから下ってくる速いラインで2パットは難しかった」とウェストウッドは振り返る。
それでも、元世界ランキング1位はいまの状況をポジティブにとらえている。「私はとても楽しんでいる。誰もが私の年齢のことを言うけど、まだこのトーナメントで争い、ブライソン・デシャンボーやジャスティン・トーマスのような20代の素晴らしいプレーヤーと最終組でプレーしている。優勝争いのなかでうまくプレーできたのはスリルがあるし、ただ嬉しいね」。
さらに、ウェストウッドには楽しみにしていることがある。「息子のサムとオーガスタをプレーする予定だ。
トーナメントでもプライベートでも充実した日々を送る47歳は、15年から身体作りを始め、「いまの身体がキャリアで最高の状態だ」と話す。米国男子ツアー2勝を含む世界で44勝を挙げているウェストウッドが、再び優勝カップを掲げる日はそう遠くないかもしれない。