<KKT杯バンテリンレディス 最終日◇18日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6501ヤード・パー72>
トップとの1打差を追いかけ2位からスタートした古江彩佳だったが、最終日は「72」とスコアを伸ばせずトータル9アンダー・2位タイで3日間を終えた。優勝した山下美夢有に5打差をつけられての敗戦には、「悔しい」という言葉ももらした。

昨年は3勝を挙げたものの、今年に入ってショットに乱れが出たこともあり、ここまでインパクトのある結果は残せなかった。ただこれについては「全体的にショットはよくなっている。パターもうまくラインが読み切れるようになった」と上向き傾向。「去年の最後に比べるとまだ70~80%いかないくらい」と決して本調子ではないが、今後に向けても大きな意味をもつ優勝争いとなった。
自身の状態を踏まえたうえで、この結果を見ると「よかったかな」という気持ちも湧き上がる。だが普段あまり感情を言葉にしない古江が、珍しく悔しさをあらわにした。
「スタートするときが1打差。今までの2位タイは、“追いつかない”、“頑張っての”2位だった。きょうは上げるでもなく、落とすでもなく中途半端。それが悔しい」というのがその理由だった。
それでも、この結果790万円を稼ぎ今季獲得賞金が1億円を突破(1億431万2325円)した。この感想について聞かれると、「すごいですね(笑)」とあまりピンとこない表情を浮かべた。
それでも「賞金女王になるには1億円越えが当たり前。結果的にそこを目指さないといけないと思っていた」と、“目標”に少し近づいたことは実感する。
「客観的に自分を見て、焦らず、欲を出さず、一つひとつの試合を頑張っていきたいです」。ここから安定感抜群の古江彩佳の“巻き返し”が始まりそうだ。