<ザ・ノーザン・トラスト 2日目◇20日◇リバティー・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇7410ヤード・パー71>
コロナ陽性反応から4週のオフ明け、世界ランキング1位のジョン・ラーム(スペイン)が初日の「63」に続き2日目も4バーディでボギーなし。2日連続のボギーフリーでトータル12アンダー、単独首位を守った。

松山英樹のドライバースイングを連続写真で解析
「たぶん、36ホールのボギーなしは初めてだと思う」とラーム。「ボギーフリーよりも勝つことが目標だけど、でもやっぱりボギーなしはいいこと。きょうも2つほどミスがあったが、うまくセーブできた」と満足した。
フェデックスカップ・ポイントランキング5位でプレーオフ初戦に臨んでいるラーム。今週優勝ならこれまでのレギュラーシーズンの4倍の2000ポイントを獲得。現在トップを行くコリン・モリカワ(米国)とはわずか168ポイント差のだから、優勝すれば一気に優位に立つ。

また、現行のシステムでは、最終戦の「ツアー選手権」に同ランキング1位で進むと10アンダーからスタート。2位は8アンダーとアドバンテージを持ってスタートできる、ここでの優勝は大きな意味を持つ。
しかしながら「例えプレーオフ初戦、2戦目と勝利しても、最終戦でいいプレーをしなければ、ポイントレースに勝つことはできない。僕はこのシステムは決して好きじゃない。公平じゃない!」と持論を展開した。2年前から、最終戦の優勝者が年間王者に輝くというシステムに変更となったため、一発大逆転の可能性が残るためだ。

もちろん大逆転の可能性があるのが“プレーオフ”だから「システムは理解しているし、それはファンにとってもテレビにとってもとてもエキサイティングなことだろう」と納得はしているが、最終戦での大逆転でシーズン王者となることに異論を唱えた。
プレーオフが開始されたのは2007年。初代チャンピオンにはタイガー・ウッズ(米国)が輝いた。以降、幾度とシステムが変更されてきたが、少なくとも現在はスタートの時点で差がつけられ、試合開始後は自分の位置が一目で分かるようになった。
「それはすごくいいことだと思う」と納得する。好きではないシステムだがシーズン王者の獲得は「とても重要なこと」と意欲的ナことに変わりない。

「シーズン王者はメジャーに勝つことと同じ。最終戦でいいプレーをして、最後にトロフィーを掲げたい」と王者を虎視眈々と狙う。(文・武川玲子=米国在住)

■ザ・ノーザン・トラスト 2日目の結果
■渋野好位置で決勝へ AIG女子オープン2日目の結果
■渋野日向子の全ショット詳細!
■国内男子再開!長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 2日目の結果
■メダリストが単独首位! 国内女子 初日の結果